モリッシーのニュー・アルバム『カリフォルニア・サン』のポスター広告が市民からの苦情を受けてリヴァプールの公共交通機関から撤去されたという。
リヴァプールの交通機関であるマージーレールは、反イスラムを標榜する活動家であるアン・マリー・ウォーターズによって設立された物議を醸している政党「フォー・ブリテン」への支持を表明したモリッシーの政治的見解に対する利用者の抗議を受けてポスターの撤去を指示している。
先日「ザ・トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン」でジョブライアスの“Morning Starship”のカヴァーを披露したモリッシーだが、フォー・ブリテンのロゴが描かれたピン・バッジを着けて出演していた。
アン・マリー・ウォーターズはその後、モリッシーに向けてビデオ・メッセージを投稿し、彼が支持を表明したことによって政党のメンバー数が急激に増加したと主張している。モリッシーのフォー・ブリテンへの支持は2018年にブログ・サイト「トレマー」で行われたインタビューの中で初めて明らかになっている。
ポスターを撤去することについてマージーレールは次のように語っている。「マージーレールでは掲示される前に問題になる可能性があるものを検証するプロセスがありますが、このような広告の性質上、検証されうるレベルには至っていませんでした」
「マージレールは将来的にこのプロセスを改善するために第三者の業者を導入する予定です。マージレール内で掲載されているどのような広告もこの組織の価値観を反映したものではありませんし、今回のポスターを掲示したことによって生じたものに対しては謝罪致します」
モリッシーについては、極端な保守政党であるフォー・ブリテンを支持し続けていることを受けて世界最古のレコード・ショップがモリッシーの作品の販売を取り止めている。
カーディフにある世界最古のレコード・ショップとして知られるスピラーズ・レコードは今回、テレビ番組「ザ・トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン」への出演でモリッシーが物議を醸していることを受け、モリッシーのカタログ作品の販売を取り止める決定をしたことを発表している。
スピラーズ・レコードでオーナーを務めるアシュリー・トッドは「ウェールズ・オンライン」に次のように語っている。「悲しいことではありますが、スピラーズが今後一切モリッシーの作品を置かないということに対してはまったくもって驚いておりません。ただただ、もっと早く決断できていればと思うばかりです」
本日5月24日にモリッシーはビリー・ジョー・アームストロングやグリズリー・ベアのエド・ドロステらが参加した新たなカヴァー・アルバム『カリフォルニア・サン』をリリースしている。