Daniel Johnstonが逝去。享年58歳

Daniel Johnston

ローファイな音楽性で知られるソングライターにしてヴィジュアル・アーティストのダニエル・ジョンストンが亡くなった。享年58歳だった。

『ジ・オースティン・クロニクル』紙に対してダニエル・ジョンストンの元マネージャーであるジェフ・タルタコフは80年代のオルタナティヴ/アンダーグラウンド・シーンで頭角を現したダニエル・ジョンストンが現地時間9月10日に心臓発作となり亡くなったことを認めている。

そのアウトサイダーな人物像はカート・コバーンやトム・ウェイツから称賛を受け、子どものようなイノセンスとアヴァンギャルドさとエキセントリックさを掛け合わせたスタイルは多くのファンの間でカルト的な支持を集めることになった。

彼の作品はベック、ザ・フレーミング・リップス、です・キャブ・フォー・キューティー、ブライト・アイズといった幅広いミュージシャンにカヴァーされている。カート・コバーンは1992年のMTVビデオ・ミュージック・アウォーズでダニエル・ジョンストンのTシャツを着ていたことで知られている。

ダニエル・ジョンストンは健康面の問題から2017年にライヴからの引退を発表している。2017年の最後のライヴにはウィルコのジェフ・トゥイーディ、ビルト・トゥ・スピル、マイク・ワッツ、ベイルートが参加している。

メンタル・ヘルスの問題についてオープンに語っていくことを後押しするダニエル・ジョンストンの人生と音楽に関するプロジェクト「ハイ、ハウ・アー・ユー・プロジェクト」のサイトを通して、ダニエル・ジョンストンの遺族は声明を発表している。ダニエル・ジョンストンは統合失調症と双極性障害を抱えていた。

声明では次のように述べられている。「ジョンストン家は深い悲しみのなか、兄弟であるダニエル・ジョンストンの訃報を発表します。彼はテキサス州ヒューストン郊外の自宅で今朝、自然死で亡くなりました」

「ダニエルはシンガーであり、ソングライターであり、みんなの友人でした。彼は成人人生の多くでメンタル・ヘルスの問題を抱えていましたが、アートや楽曲を多作することで病気に打ち勝ちました。彼はたとえどんなに日々が暗くてもというメッセージ、『太陽の光は自分に降り注ぐ』、『最後は真の愛があなたを見つける』という精神で数え切れないファンやアーティスト、ソングライターに影響を与えてきました」

ダニエル・ジョンストンの兄であるディック・ジョンソンは次のように述べている。「いつもダニーには自分自身であって、自分自身の人生を生きていると感じてほしいと思っていました。2003年頃に彼と仕事をして、各地を回るようになった頃から、有り難いことに10年以上にわたって世界中をめぐることができました。彼は常に、どこでもあたたかく迎えられ、少なくとも彼は非常に愛されていることを分かっていました。健康の問題にはずっと苦しめられましたが、私はそうして過ごした時間も喜んでいます」

25年以上にわたってダニエル・ジョンストンのマネージャーを務めたトム・ギンベルは次のように述べている。「ダニエルの訃報にすごく悲しんでいます。私の仕事人生においてダニエルと仕事をできたことは特権にして光栄なことです。我々の時代における最も偉大なソングライティングの天才の1人だと思う人物だったのですから。一緒にいた時、ダニエルはアーティスト以上の存在で、彼は友人にして家族でした。彼を大いに惜しむことになりますが、彼の曲を聴いた時はいつも笑顔になるはずです」

ダニエル・ジョンストンは5人兄弟の末っ子としてカリフォルニア州サクラメントで1961年1月22日に生まれている。彼はウェスト・ヴァージニアで育ち、80年代の初めにオースティンに移っている。彼のファースト・アルバム『ソングス・オブ・ペイン』は1980年にリリースされ、3年後に『ハイ、ハウ・アー・ユー』を商業的な成功を収めている。

キャリアを通してオリジナル楽曲によるアルバムを17枚リリースしており、『ジ・オースティン・クロニクル』紙によれば、ダニエル・ジョンストンにはリリースしようと考えていたオリジナル・アルバムがあと1枚は少なくともあるという。

「ここ数年、ブライアン・ビーティと新しいアルバムに取り組んできたから、早くリリースできることを願ってるよ」とダニエル・ジョンストンは2018年に『ジ・オースティン・クロニクル』紙に語っている。

訃報を受けてミュージシャンからの反響も寄せられている。

ジャド・アパトーは次のように述べている。「偉大なるダニエル・ジョンストンの訃報を受けて本当に悲しい」ゾラ・ジーザスは次のように述べている。「ダニエル・ジョンストンの音楽的精神の重要性と力強さについては語りきることができない。たとえ面倒だろうがシンプルだろうが、クリエイティヴな衝動に従うという点で私にとって巨大なインスピレーションだった」

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