レディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨークは「デザート・アイランド・ディスク」に出演して、ローレン・ラヴァーンとのインタヴューで元パートナーの死について率直に語っている。
2016年に元パートナーのレイチェル・オーウェンがガンのために48歳で亡くなった時にトム・ヨークと彼の家族は「大変な時期」を過ごしたと語っている。2015年に別れたトム・ヨークとレイチェル・オーウェンだが、23年にわたってパートナーとして過ごし、2人の子どもをもうけている。
『ガーディアン』紙の報道によれば、父親であることについて尋ねられた際にトム・ヨークはローレン・ラヴァーンに次のように語ったという。「僕には子どもたちの母親にはなれないわけだけどさ。でも、僕らは大丈夫だよ。僕は2人のことを両方とも誇りに思っているんだ。日々、そのことには驚かされている。自分と一緒に彼らがいてくれることが信じられないよ。彼らはそんな素晴らしい人たちなんだ」
彼は次のように続けている。「子どもたちの母親が亡くなった時、とても難しい時期を過ごすことになり、それは大変なものだった。本当に大変だったんだよ。彼女はすごく苦しむことになったし、僕としての思いは、ちゃんとそれを大丈夫にすることだった。そうなってほしいと願っていたんだ」
「今は幸運なことに僕には新しいパートナーもいて、彼女はあらゆることに光をもたらしてくれる。それには多くの強さを必要とするわけでさ。それが、もしすべてうまくいって、そうしたことを表現できる音楽を自分が作れていて、人々にとってもまだ重要なものになっているのだとしたら、望むべくもないよね」
現地時間9月22日に放送されたインタヴューの他の部分でトム・ヨークはツアーで世界各地を旅しながら、気候変動の熱心な提唱家であることの難しさについて語っている。
トム・ヨークは次のように語っている。「僕が常に悩んでいるのは気候変動について提唱しながら、仕事のために飛行機に乗らなければいけない人間であることでね。僕は偽善者だよね。僕が偽善者であることには完全に同意するよ。でも、だからってどうしたいんだ?」
彼は次のように続けている。「このことの重要な真実は僕ら全員がシステムの中にいるってことでね。システム的なことが変わらなければならないんだよ。1人1人にもできることはあるけど、国会や国連で起きなきゃいけない現実的なことがあるんだよ。それは今起きなきゃいけないんだ。僕らには時間がないんだよ」
トム・ヨークはまたキャリアの初期の段階でレディオヘッドで得た名声についてR.E.M.のマイケル・スタイプには助けられたと語っている。
トム・ヨークはマイケル・スタイプについて「クレイジーなことが起きて、人々がストリートでも自分を神様のように話し始めた時に助けてくれた」と語っている。
レディオヘッドの初期の名声についてトム・ヨークは次のように続けている。「僕は怒ってたんだ。僕はものすごく起こりやすい人間でね。さらにコントロール・フリークだったからね。僕はハンドルに手をかけて、手に汗を握りながら、誰を傷つけるのかも何を言うのかも気にしていなかった。後に僕は腰を据えて、メンバーに謝ったよ。『OKコンピューター』をレコーディングする時にはドアは開かれ、あのアルバムを作る最高の時間を過ごしたんだ」
トム・ヨークは最新ソロ・アルバム『ANIMA(アニマ)』より“Not The News”のリミックスを集めた限定12インチ盤がリリースされている。“Not The News”のリミックスを集めた限定12インチ盤はストリーミングでの配信も開始されており、エクステンド、マーク・プリチャード、イクイノックス、クラークがリミキサーとして参加している。