ZIGGY

ZIGGYが30年ぶりにサンプラに帰還! ゲストも迎え、全26曲を熱唱

10月11日の新横浜ニューサイドビーチを皮切りに、再始動後、最長となるツアーを行なってきたZIGGY。そのハイライトとして、この夜、中野サンプラザのステージに立った。
以前から、森重がステージで話していたように、中野サンプラザはモトリー・クルーやハノイ・ロックスのライヴを観た思い出の場所であり、ZIGGYにとっても、89年10月以来、約30年ぶりの会場である。その森重樹一のブログによると、この秋冬のツアー中にノドの不調に見舞われたこともあったようだが、この夜のステージは、森重を含め、5人全員の気合いが満ちた熱い、熱いものとなった。その模様をさっそくお伝えしよう!!

ZIGGY

場内が暗転し、SEが流れ、大きな歓声がわき起こる。
ライヴの口火を切ったのは、イントロで Toshi(b)のスラップが炸裂するアグレッシヴな「ここから消え失せろ」だ。ハイ・ テンションでハイ・エナジーなプレイで、会場の空気を一気に熱くさせる。
いっぽう、続く「ヒカリノアメ」(future disco ver.)では、ミラーボールや入場時に配布された“ヒカリノアメ”(光るキャンディ)で場内が鮮やかに彩られていく。
その後も、「この夜の向こうへ」をはじめ、ツアー・タイトルにもなっているアルバム『ROCK SHOW』の楽曲や最新シングル「I STAY FREE FOREVER」の楽曲など、近年の楽曲を連射していくZIGGY。
そのどれもが違う色彩を持ちつつも、“ZIGGY 印”もしっかりと刻み込まれており、あらためてロック・バンドとしての懐の深さを感じさせる。
その懐の深いZIGGYサウンドを支えるのは、おなじみの4人。
バンマスでもあるギターのカトウタロウは、ざらつきも粘りも艶やかさも持ち合わせた王道のロック・ギター・サウンドを響かせ、コーラスでも大活躍。
Toshi(b)は図太いトーンで楽曲の骨格を作っていき、CHARGEEEEEE…(ds)は森重に負けないハデなステージングで迫る。
もちろん、見た目だけでなく、彼のしっかりとしたビートが今のZIGGYのグルーヴの根幹となっているのは言うまでもない。
そして今回のツアーでは3人の異なるキーボーディストが会場によってライヴを支えたきたが、今夜は佐藤達哉(kb)が登場。
的確なプレイと多彩な音色、そして時にはCHARGEEEEEE…に負けないほどのハデなパフォーマンスもZIGGYには欠かせないもの。
まさに鉄壁の布陣だ。

ZIGGY

6曲をプレイし、最初のMCタイム。
このタイミングで、ゲストとして告知されていたペニシリンのギタリスト、千聖が呼び込まれる。
“ライヴを観に行きたい”という千聖からの連絡に、“ライヴに来るなら出てくれない?”という森重のリクエストに応えての登場だ、2017年8月に川崎クラブチッタで開催された千聖のソロ・デビュー20周年記念ライヴに、千聖が影響を受けたミュージシャンとして森重をゲストで招いたことがあったが、今回はその再演とも言えるだろうか。 その千聖を招いて、「EASTSIDE WESTSIDE」と「I’M GETTING’ BLUE」という初期の2曲が、カトウタロウとのツイン・ギターで奏でられる。
その千聖は、ギター・ソロを弾いたり、ステージを左右に動いたり、森重とマイクを分け合ってコーラスをとったりと、サウンドだけでなく存在感を示してくれた。
そう言えば、前述した千聖のソロ・ライヴでは、この2曲もプ レイされていることも付け加えておこう。

カトウタロウのアルペジオが「HOW」の始まりを告げ、森重が“今日はサンプラのみんなと歌いたいな”という声がファンの大合唱を呼ぶ。
そして、「CRISIS」、森重がアコギを手にする「BIRDS ON STRINGS」とメジャー・デビュー・アルバム『IN WITH THE TIMES』からのナンバーが続く。
そう、今回の秋冬ツアーに合わせて、現在のツアー・メンバーで『IN WITH TIMES』 を再レコーディング、珠玉の名曲達に今のサウンドとライヴのノリで新たな命を吹き込んだのだ。
また、「BIRDS ON STRINGS」では、森重はハスキーさだけでなく、ツヤも持った歌声を聴かせ、観客を引き込んでいたのも印象的だった。
“On drums, Mr. CHARGEEEEEE…!!”という森重のMCに続いて、CHARGEEEEEE…のドラム・ソロ・タイムへ。
観客との掛 け合いも盛り込んだり、今夜のセット・リストには入ってなかったが彼が歌いたいという「LA VIN EN ROSE」のドラムを叩き、ファンに歌わせたりとエンターテインメント性を感じさせた。
そして、CHARGEEEEEE,,,が“相方”のToshiを呼び、ベース・ソロ・タイムへ。
ヘヴィなサウンドで、一転してダークな空間を作っていくToshi。最後は、Toshi と CHARGEEEEEE…の2人が激情をぶつけ合うかのようなフレーズを炸裂させ「CELEBRATION DAY」へ。

1

2 3 4