「TOUR 2014 BEFORE THE NEXT SLEEP VOL.1『夢は鞭』」 人時 ステージ機材レポート

-過去の自分達の栄光よりも、今の自分達が1番

ーその試行錯誤をBEFORE THE NEXT SLEEP VOL.1 『夢は鞭』で繰り返されたと思いますが、コンプのお話も然り、収穫も多くあったのでは?

そうですね、昨今数多くのライブをしているアーティストもいる中で、一般的には10本くらいがスタンダードになっていますよね。時代の流れもあるし、黒夢も過去に日本武道館だけやって間を空けていた時もあるし、毎回が本番であり真剣勝負をして、ライブが終わればゼロに戻るというね。今回のツアーで、まずVOL.1で25本くらい演ったことによるバンドのまとまるという再確認をしましたね。
ライブ中のMCでも話したんですけど、世の中的には80点を100%実現して、賞賛を得られることもあると思えていて、僕らはその80点のライブは要らないと思ってライブに臨んでいるんです。「点数よりも100%のプレイを出し切れるか」で演ってきたから、0点になるかも知れないし、100点を得られるかも知れない。

ーその繰り返しこそがツアーであり、進化にも繋がるという。

本当は良い話ではないですけど、真剣勝負をした結果が良くなかったら、次のライブは良くしようという思考が生まれてきますし。セットリストも直前まで決めていなくて、それは黒夢ならではの危険性というか(笑)演る側も常に新鮮な気持ちでいたいですしね。「80点を100%」っていう人達からしたら、要らないことかも知れないですけど、僕達には”黒夢の持つスリリングさ”において外せないことです。

ーBEFORE THE NEXT SLEEP VOL.2 『毒と華』でも、100%の真剣勝負を仕掛けるツアーになりますね。

全国を周るのが最後と銘打っているので、VOL.1同様ですけど黒夢が再始動して、今のコンディションやテンションで演れるライブは、数える程しか残っていないと思うんです。ましてや、今のパフォーマンスを10年後演れるかと言われると、今しか出来ないことを演っている以上、難しいと思います。全ての場所がそこでしか出来ないライブをしますし、過去の自分達の栄光よりも、今の自分達が1番だと思えるライブをしていきたいですね。


取材:2014.10.30
インタビュー・テキスト:Atsushi Tsuji(辻 敦志) @classic0330

 

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