gibkiy gibkiy gibkiy インタビューvol.40

—本メディアが初登場ということで、最初に「gibkiy gibkiy gibkiy」の経歴から伺わせてください。

aie:最初が2009年?

kazuma:そんな遅かったっけ?

aie:そうです。kazumaさんと「何かやろう!」っていうところから、基本的にはギターとボーカルだけで、他に同期モノとかなしっていう…

sakura:Wham!(イギリスの2人組ミュージシャン)だね。

一同:(爆笑)

aie:まぁ、新しい世代のCHAGE and ASKAになろうと思ってたんです(笑)。僕は名古屋の先輩でもあるkazumaさんと、音楽の話をちゃんとしたのがこのときからだったんですけど、2人での活動を「highfashionparalyze」として、3年くらい続けてたんです。たまたま、僕とsakuraさんがやってる「THE MADCAP LAUGHS」のツアーにkazumaさんが遊びに来てくれたことがあって、飲んでる席で「明日、京都なんだけど来ない?」って。それで、京都にkazumaさんが来て「highfashionparalyze」をその日にやったんですよ。もちろん、sakuraさんにも観てもらって「うまいこと一緒にやれるかもなぁ」って話をした数カ月後に、また名古屋で「THE MADCAP LAUGHS」のツアーがあって、そこに「highfashionparalyze」が出ることになったんですけど、sakuraさんが「じゃあ俺もドラム叩くよ」って。

—「highfashionparalyze」として、ドラムが入ったのはこのときが初めてだったんですか?

aie:そうなんです。そこで久しぶりにkazumaさんが生ドラムで歌ってるのを観て、良い感触だなと思ったし、タイミングが合えばこの体制を続けようかなと思ってたら、ツアーが決まったんですよ。「じゃあ、この3人でツアーまわろうか」って話した席にkazuさんがたまたまいて(笑)。そのツアーの話をしながらkazuさんに「その日、何してます?」って聞いたら「僕、始めから行く気ですけど」って(笑)。それでそのツアーを4人でまわったっていうのがきっかけですね。

─あれよあれよと飲みの席で決まっていってますが(笑)。そのときは、sakuraさんもkazuさんもあくまで「highfashionparalyze」のサポートとして、という解釈で良いのでしょうか?

kazu:そうですね。みんなが飲んでた席に僕が行った時には、「highfashionparalyze+sakura」として、ツアーの場所が発表されてたし、そこに僕がついて行った感じです。

aie:でも、そうなるとわからなくなるから”+sakura”も辞めて、今まで小文字だったのをこの4人で動くときは大文字の「HIGHFASHIONPARALYZE」にしたんだけど、やっぱりそれもわかりづらいと(笑)。そのツアーの為にレコーディングしてるときに「これならフルアルバムで録れるかもな」ってノリにもなってきたから、新しいバンドにしてちゃんとした活動をしましょうっていう。それでkazumaさんに「新しい名前をつけましょう」って言ったら「gibkiy」だと。

kazuma:もう「highfashionparalyze」とは切り離して、この4人でやるイメージを考えたら”しなやかなものは歪と紙一重”みたいな言葉が浮かんで。その意味を成した「gibkiy」って、元はロシア語なんですけど英語読みにしてるんですよね。ネットで検索しても、他の物が引っ掛からないんで「これいいな」って。それで「gibkiy」を3つか5つ、どっちを並べるのがいいか聞いたら3つになった。

─「gibkiy」5連呼のパターンもあったんですね(笑)。

aie:いやー、3つだな(笑)。

─ツアーの為のレコーディングでは、バンド内での感触が良かったからこその「gibkiy gibkiy gibkiy」となったようですが、「highfashionparalyze」を踏襲するだけに収まらなくなった?

aie:そうでもありますけど「gibkiyだからこう!」みたいなものもないです。例えば1人でも変わったら、全く違うものになると思うんですけど、この4人だとこういう音をたまたま出してて、それが良いっていう。

kazuma:「こういったものをやろう」ではなく、「この4人でやろう」ってだけなんです。自分たちのバックボーンにある”匂い”を出していけば、カッコイイものが出来るんじゃないのっていう。

─各楽曲にはインプロ的な要素が見え隠れしていると思ったのですが、それが”匂い”を出していったことに繋がっていくのでしょうか?

aie:sakuraさんが叩き始めるのをきっかけに、そこに我々が寄っていく。2人でやってたときはテンポとかチューニングとか関係なくやってたんですけど、そこにsakuraさんのドラムが入ると更に難解になって、同じく難解なベースが入って(笑)、そうやって我々味になったみたいな。

sakura:俺の捉え方だと、まず「highfashionparalyze」というサイズのキャンバスが与えられたから、好きに絵を描いてっていう状態。ベースがいないんで、単純にリズムをとるだけじゃなくてドラムっていう筆を使って、キャンバスに殴り書きをするようにやればいいと思ってたから。特にそれに対して呼応してくれるのがkazumaくんだったりとか、それを好きに描かせてくれるのがaieのギターだったりするから。まず2人でやってた楽曲があったのがデカかった。そこにベースのkazuくんが入ることによって、やっとドラムらしいことが叩けるって感じ。

─使う筆は同じでも、キャンバスや一緒に描く人によって全然使い方が違うし、sakuraさんが必要以上の筆を使わずに描けるようになった?

sakura:そうそう。ベースがいなかったときは、使う筆が何種類かあったのに対して、ベースが加わったことによって「この筆は使わなくてもkazuくんがやってくれる」ってなって、最小限の筆だけで出来るみたいな。

kazu:普通のロックバンドと比べると、ベースレスだったりリズムレスだったりしていて、シンプルな方が難解に聴こえるというか。リズムが無いことっていうのが、ロックバンドの中では異質に聴こえていて、そこがカッコイイ部分でもあったので。ベース入れるときにそういう部分は残したかったし、そのくらいベースやドラムって、普通に曲が出来ちゃうんですよね。

sakura:悪く言えば、当たり障りなく出来ちゃう。

kazu:そうならないようにしようっていうのはありましたね。あんまり天邪鬼にやってしまうと、これもまたおかしくなっちゃうんで、1番カッコイイ状態に持って行こうとは思ってます。あとアンサンブルとして聴いたときに、あんまり聴いたことがない聴こえ方をするものが作れたかなと思います。

─元々のaieさんとkazumaさんで描いたキャンバスとは違うキャンバスになっているわけですが、その世界観に新しい筆が2本入ったことによって、感覚として額が広がったのか、それとも額につけられる絵が増えていったのかだと、どちらが近いですか?

kazuma:僕的には空気感が良ければカッコイイと思っちゃうんで、それが2人でも4人でも一緒だと思う。でも今はパートとして僕の他に3つあるものを信じてるから、集中する部分が明確に見える。そこから広がってるのか広がってないのかは感じる人次第。だけど、そこでまとまっちゃいけないみたいな。ひと言で言うと「信用」ってことで、そのときどきに描かれるものを楽しんでます。

─4人になったことに対して、すごく肯定的ですよね。

aie:そうですね。ドラムとベースが増えたことよりは、4人になったってことの方がバンドとしては大きなポイントかな。たまたまsakuraさんドラム・kazuさんベースですけど、sakuraさんが1番ギタリストっぽいフレーズ多かったり、逆に僕がベースみたいなこと弾いてて。パートこそ違えど、たまたま4人でやってるのが楽しいってだけで。ツインギターみたいなノリで、1番ギターっぽいのはsakuraさんですね(笑)。

sakura:まあ、道具が違うだけで、描きたいって意思は一緒だと思う。この人って「こういうフレーズがうまいよね」とかどうでもよくて、「ギターでこういう描き方するよね。」とかね。それでこの4人でいるってだけだから、演奏家として当たり前な自分の表現したいことを自分に沿った道具で、表現出来る集まりがここなんだろうなって。上手い下手は関係なく、どんな言葉よりもどんな絵を描くよりも、1番自分のパートで表現するのが得意なんだろうなって。

─1番の自分の色を描き出せる集合体が「gibkiy gibkiy gibkiy」にあるってことですね。

aie:「highfashionparalyze」をやるときに、kazumaさんが「俺、音楽よくわかんないけど、傷口で言えば『血だらけでベトベト』」って言って「あぁ!わかりますわかります!」って。4人で作るものに対して傷で言えば「血だらけでベトベト」なんだろうなって思います。

kazuma:あと、最初は特に2人でやっていこうってことじゃなかったんだよね。他のメンバーを探すのかとか決めずにスタジオ入って、2人で鳴らしてみて「やっちゃえ」って思ったんですよね。最初、aieくんに「ギターをギターと思わないでくれ」って言ったんですよ(笑)。最初に渡したり聴かせた曲には、殆どギターが入ってなかった(笑)。2人でやって、削ぎ落した方向でカッコよくしたいっていう考えが僕にはあって、それは4人でも2人でも変わんないし、後ろに3人いる絵はいいなって思うんですよね。

sakura:この4人で描きたいんじゃなくて、描きたい4人が集まったっていうのもあるし。この4人の根本は変わらないんだけど、出てくる材料が変わってくるし、この組み合わせだから出てくる引き出しも違ったりとかするから、我々が変わってないつもりでも、受け取り手が変化を感じているのかなって。だから、まだ「こういう風に見せたい」っていうのは決まってなくて、ただ「この4人で出てくるのは、自ずとこういう形になるよね」っていうものが出てる。

—4人4様のイメージかもしれないですけど、むしろそれこそがこのバンドである必然のようにも思えます。

sakura:イメージの話だと、ボーカルであるkazumaくんの持ってるイメージに無理くり合わせてるわけじゃなくて、俺は俺の中にある”kazumaチャンネル”を出してるだけなんだよね。もちろん、パブリックイメージである”ドラマーsakura”っていうのも俺だけど、それだけじゃなく “kazumaチャンネル”の俺もちゃんと持ってるよってことなんですよ。

aie:そうですね。イニシアチブを握ってるのはkazumaさんなんですけど、始めに旗を振るのはsakuraさんが多くて、僕はそれに味付けするタイプですね。4人になって、今まではお客さんの感想として「変なもの見ちゃった」とか「見なきゃ良かった」って言わせたら勝ちだよねって言ってたんですけど、ツアー終わってからは「よくわかんないけどカッコイイ」って言わせたいに変わって。

─言い換えると、それだけ中毒性があって、もう1度観たいと思わせるライブであると。

aie:そうですね。日によって曲のサイズも違うし、sakuraさんの顔色見て「あれ?あと4小節増えそうだな」とか現場で変わりますし、共演者に「全然わけわかんなかった」って言われても「俺たちもわかんないんだよね」って(笑)。

sakura:あんときの公演やってって言われても出来ない。

aie:1曲の演奏時間も全然違います。「そろそろ終わりかな?」っていう空気でも、kazumaさんからもうひと言あるな思ったらもう一周するとか。

sakura:発想自体はジャズと一緒で喋りなんですよね。役者で言えば、台本に当たるアルバムを出してしまうわけですけど、その台本通りに喋ることは我々には出来ないから。ただ、お題目がないと分からなさ過ぎるから、aieのギターリフや曲のタイトルがあるんだけど。お題目を踏襲しながらも、そのとき思ったことをそのまま叩いてる。

─なるほど。ライブを重ねる毎に楽曲が成長していくとよく言いますが、「gibkiy gibkiy gibkiy」の場合はそれに加えて重ね方も違えば、その成長ベクトルが同じにならないんですね。

kazuma:あと、観てくれる人によっても全然違うと思う。

sakura:だからといって、敢えて意見を統一したいなんて野望もないもんね。

kazuma:それ、つまんないと思うんだよね。良いイメージと悪いイメージが同時進行してるような状態で隣を見ると「あっ!こうだったのね」と思ったりするし、それはすごく次に繋がることだと思う。生まれ落ちて死んでいく中で、僕がチョイスしたもののイメージがついてしまうんですけど、泣きたいときは大声で泣いて、笑いたいときは大声で笑っていうか、すごく原始人的な感情。そういう予定調和でないものをカッコイイものというよりも突き刺さるものにしたい。

sakura:結局、やってる側も予定調和だとみんな飽きちゃうのよ。もちろん、予定調和から生まれるものもあるし、予定調和だとしてもライブをやる意味はあると思うけど、常に予定調和+αをみんな求めてるんだと思う。我々はその+αの部分に特化してるのかもしれない。

─それはお客さんもそうかもしれないですね。まさに「gibkiy gibkiy gibkiy」のライブではその瞬間でしかないものが繰り広げられていますもんね。

kazu:ライブが終わったあとに、そのライブの話をすることが多いもんね。基本、マジメですからね(笑)。

aie:毎回のライブが前回と違いますから、自然とそういう話になっちゃいますよね。間違えがないですし、俺が正解だと言えば、みんな正解なんです。

─予定調和ではないものをライブで放つにあたって、リハーサルはどういった進行をされるんですか?

sakura:リハなんかしないですし嫌いですもん。何が嫌いって、リハをキッチリこなして本番でかしこまっちゃう自分が嫌なんですよね。

aie:同じこと2回やるのが恥ずかしいっていうか。リハでやっちゃうと、それを本番でやるのをちょっと照れるから変えなきゃいけなくなって。

sakura:それも面倒臭いよね。

aie:だったらぶっつけ本番の方がいい。

─「それリハでやったじゃん」みたいな(笑)。

aie:よく恥ずかしくないねって(笑)。

sakura:でも、現実にはリハーサルしますよ。ライブハウスの照明やPAのオペレーター、あと自分のモニターですよね。リハをやってなくても、ちゃんと出来るよねっていう確信が4人それぞれあるから、別にいいというのが本音。

─リハーサルというよりは、本番で放つための確認・準備という考え方の方が合っている気がしますね。

sakura:女の子を口説くのにリハーサルってありますか(笑)?

kazuma:でも俺は、意外とリハに入りたい(笑)。

一同:(爆笑)

sakura:何に対して!?バンドじゃなくて自分に対してのリハでしょう?

kazuma:違う!なんか確認としてっていうか…。

sakura:まぁ、それはわかる。

kazuma:リハでも何か生まれるときがあるっていうか、新曲を作るつもりじゃなくてもスタジオに入るリハは、何か違うものが出来上がる入り口が見えるんだよね。

─それを発展させて、本番で試したくなることが思いつくとか?

aie:それはあるかも。でも、kazumaさんも突発力や瞬発力がすごいと思うんで。例えば本番でも思いつきでボリューム絞って弾いてみると、メロディも変わってくるし、強く弾くと歌も変わってくるしっていう意味では、リハーサルはあんま関係ねぇなって(笑)。

─3月からのツアーも、12通りのライブになるわけですしね。

aie:ファイナルとか激変しちゃって(笑)。

sakura:あれ?どうしちゃったの?って(笑)。

─(笑)。そのツアーではközi / 藤田幸也エレクトリック!の演奏も担うとのことですが?

aie:このフォーマット、前代未聞ですよ。のど自慢と一緒ですよね(笑)。

sakura:箱バンね(笑)。元々、アルバムを出すのと(highfashionparalyzeをgibkiy gibkiy gibkiyという)バンドにするのにあたって、aieの中でもスイッチが入ってると見受けられたので、このタイミングで能動的なものをやって、バンドとして発展させようと。そうなると、どう考えてもツアーになり、その中でkazumaくんにリスペクトがありつつ、俺とも交流がある藤田幸也とköziに声を掛けたら「行こうよ」って話になって。

—sakuraさんからのアイディアだったんですね!

sakura:みんなにとってハッピーになるやり方がないかなって考えたんだよね。気心知れてる藤田幸也とköziだから「バックバンドは俺らがやる」って言えたし、一緒にツアーをまわる我々にとっても楽しみで、忘れられないものっていったらこういう形かなと思って。

─一方、3人にとっては3ステージという過酷なツアーとなりますが?

sakura:健常であればいけるなとは思ってます。

aie:体力に関してはツアー始まっちゃえばなんとでもなるんですけど、体に入れなきゃいけない曲が多いんで、制作とか始まるまでがキツイですね。それ乗り越えちゃえばやることはそんなにキツくないはずですけど、30後半になってこの本数をやるのは久しぶりなんで。

sakura:俺40後半だよ。

一同:(爆笑)

aie:やってみないとわからないですけど(笑)。

─(笑)。先程、aieさんもお話されてましたが、3バンドでこの規模のツアーをまわっていくのは、みなさんにとっても久しぶりのことなんですか?

aie:12本っていうのは、もう10年やってないかな。

kazu:幸也さんとköziさんと話してても、北海道から九州までっていうのは、かなり久しぶりだって言ってましたね。

aie:逆に10年前とかはよくやってましたけども、最近はこれだけ10数本のツアーをまわろうって話にならないから、そういう話が出てきたこと自体、すごい嬉しいですね。

─そういうことを発せられる可能性を見出せているからこそだと思いますし、メンバーも参加する側も嬉しいですよね。

sakura:旅して音を出してっていうのが、ミュージシャンのデフォルトだと思ってるし、そこで生まれるものや精神論とかもあって。この規模でまわったのって、俺自身も3年ぐらい前のZIGZO以来かな。そのときも、しんどいはしんどかったけど得たものがあって、そういう状態にいたいし、忘れてたものを取り戻すにはそれしかねえなと思って。

─10数本のツアーは、みなさんそれぞれ経験されてきたことでもありますし、その良さを知っているからこそ、意気込みだったり楽しみがあるんでしょうね。

sakura:みんなが口揃えて言うんだけど、それでも行ったことないのは盛岡だって。aieは俺と一緒に「THE MADCAP LAUGHS」で2回行ってるんだけど。

kazu:それ以外、全員初めてです。

sakura:懇意にしてる後輩とかが、けっこう盛岡にいて。やっぱ3・11以降に縁が強くなって、東北地方のみんなが頑張ってたときに、何か助けになればっていうところで、呼ばれて縁が出来た街の一つでもあるから、みんなを連れて行きたいなと思って。

─震災があって、今年でちょうど5年目という節目に、東北地方のファンもすごく元気をもらえると思います。

sakura:もちろん、我々が能動的にやることと、震災を引き合いに出すということは全然無関係なんだけど、盛岡に行く意図として、そこに通じた人たちの縁の元がそこだったから。

aie:盛岡ね。本番でkazumaさんがそばを吐く可能性があるから(笑)。

kazuma:ないない(笑)。

─因みに、今回のツアーに際して、音源も制作されているということですが。

sakura:そうなんですよ。藤田幸也、köziのバックを務めるんで、そのフォーマットで音を録って、せっかくだから3者でまわる思い出限定グッズを目下制作中ですね。

─それは「gibkiy gibkiy gibkiy」も含めてですか?

kazu:そうです。アルバムのレコ発ツアーなのに、もう新曲を追加しているという(笑)。幸也さんとköziさんに関しては、ソロ名義に僕らがバックバンドをやるってところもあるし。特にköziさんは、最初の段階からソロ活動としても貴重で、音をパッケージングしたいって言ってたんですよ。

─ライブを堪能出来て、しかも新曲が手に入るっていうのは貴重ですね。

sakura:アルバムを聴いて判断してもらうのも良いんだけど、あくまでアルバムは教科書だから。授業は教科書通りに進まないのと同じように、ライブは参加してもらわないと意味がないし、それにプラスアルファでライブに行かないと聴けないアイテムがあるっていう、すごく下世話なことです(笑)。

─(笑)。ライブというテストを受けられて、その復習に新曲を手にするという感覚にもなるのかなって。

aie:やらないかもしれないですけどね(笑)。

一同:(爆笑)

kazu:しかも、1番すごいのが僕らは合わせたことないですよね。

aie:知らない曲ですよね(笑)。

sakura:俺は合わせたことあるけどね。kazuくんに関してはそれ多いよね(笑)。

kazu:多いですよ。当日の会場のリハでやらなかったら、お客さんと一緒に初めて聴くなんてことになりかねないですよね。

─そのぐらいレアな音源も、ツアーの中のパッケージということで(笑)。

sakura:それ目当てでもいいから足を運んでもらいたいな。「いいんだよ、俺らは好きなようにやってるから、来たいヤツだけ来れば」みたいに、カッコイイことは言わない。やっぱり、単純に多くの人に触れて欲しいから。

─更に、このインタビューが出るタイミングでは高円寺HIGHでのワンマンも発表されているわけですけど、ワンマンは初ですか?

aie:はい。

sakura:どうしても3マンのツアーでまわってると、アルバムの曲を全部やるってのはなかなか難しいんで、それが全部吐き出せるなって。今はそれだけじゃ足りないから、新しい曲をツアー中に書こうかっていう話も既にぽろぽろ出てるし。やってる本人ですらわからない未曾有の集まりですよね。

─3マンでのツアーの後にワンマンという流れは、そのツアーでバンドに得られたものを吐き出せる場所になりますよね。もしかしたら、これまでと違う大きな要素も含まれるかもしれない期待もありますし。

aie:バンドの状態は間違いなくいい。ただ吐き切ってるかもしれないですけどね(笑)。

sakura:「highfashionparalyze+sakura」のときもそうだったし、この4人になってからのライブでも、アウェーだったんですよ。「なんだこいつら!?」っていう、金魚の養殖場に雷魚を突っ込んだみたいな感じのことをやってたような気がする。今回のツアーは限りなくホームに近いかもしれないけど、言っても対バン在りきで。ワンマンっていう本当のホームに、どういう集まりでどういう空間が出来るのかっていう楽しみがね。

kazuma:黒い風船がいるよ(笑)。

sakura:(笑)。そういうホームになったときに、我々は何を発するのかなっていう。kazuma以外は、2つのバックもやるから切り替えられるじゃないですか。でも「gibkiy gibkiy gibkiy」のみになったとき、どうなるんだろうっていうね。

─ワンマンが終着点ではないとしても、一つの通過点にもなりうると思うのですが、再確認としてみなさんが様々な活動をしている中で、「gibkiy gibkiy gibkiy」は続いていくバンドなのでしょうか?

aie:もちろん。

sakura:この4人の集まりに名前をつけたら「gibkiy gibkiy gibkiy」になったってだけだから、健康であるのと仲互いしなければ(笑)。

─(笑)。これはサイドバンドじゃないんだよっていうのを確認したかったので。

aie:あー、プッチモニじゃないってことですね(笑)。

sakura:宣言することでもないけど、kazumaくんと一緒に紅白出ようって誓ったんで(笑)。

aie:前代未聞の「黒組」っていう(笑)。


取材:2016.02.07
インタビュー・テキスト:Atsushi Tsuji(辻 敦志) @classic0330

gibkiy gibkiy gibkiy 1st album 「不条理種劇」
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嫋やかに、歪と、願い散れ 恐怖をなぞる笑いと、台無しに腐るだけ

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