gibkiy gibkiy gibkiy インタビューvol.40

─10数本のツアーは、みなさんそれぞれ経験されてきたことでもありますし、その良さを知っているからこそ、意気込みだったり楽しみがあるんでしょうね。

sakura:みんなが口揃えて言うんだけど、それでも行ったことないのは盛岡だって。aieは俺と一緒に「THE MADCAP LAUGHS」で2回行ってるんだけど。

kazu:それ以外、全員初めてです。

sakura:懇意にしてる後輩とかが、けっこう盛岡にいて。やっぱ3・11以降に縁が強くなって、東北地方のみんなが頑張ってたときに、何か助けになればっていうところで、呼ばれて縁が出来た街の一つでもあるから、みんなを連れて行きたいなと思って。

─震災があって、今年でちょうど5年目という節目に、東北地方のファンもすごく元気をもらえると思います。

sakura:もちろん、我々が能動的にやることと、震災を引き合いに出すということは全然無関係なんだけど、盛岡に行く意図として、そこに通じた人たちの縁の元がそこだったから。

aie:盛岡ね。本番でkazumaさんがそばを吐く可能性があるから(笑)。

kazuma:ないない(笑)。

─因みに、今回のツアーに際して、音源も制作されているということですが。

sakura:そうなんですよ。藤田幸也、köziのバックを務めるんで、そのフォーマットで音を録って、せっかくだから3者でまわる思い出限定グッズを目下制作中ですね。

─それは「gibkiy gibkiy gibkiy」も含めてですか?

kazu:そうです。アルバムのレコ発ツアーなのに、もう新曲を追加しているという(笑)。幸也さんとköziさんに関しては、ソロ名義に僕らがバックバンドをやるってところもあるし。特にköziさんは、最初の段階からソロ活動としても貴重で、音をパッケージングしたいって言ってたんですよ。

─ライブを堪能出来て、しかも新曲が手に入るっていうのは貴重ですね。

sakura:アルバムを聴いて判断してもらうのも良いんだけど、あくまでアルバムは教科書だから。授業は教科書通りに進まないのと同じように、ライブは参加してもらわないと意味がないし、それにプラスアルファでライブに行かないと聴けないアイテムがあるっていう、すごく下世話なことです(笑)。

─(笑)。ライブというテストを受けられて、その復習に新曲を手にするという感覚にもなるのかなって。

aie:やらないかもしれないですけどね(笑)。

一同:(爆笑)

kazu:しかも、1番すごいのが僕らは合わせたことないですよね。

aie:知らない曲ですよね(笑)。

sakura:俺は合わせたことあるけどね。kazuくんに関してはそれ多いよね(笑)。

kazu:多いですよ。当日の会場のリハでやらなかったら、お客さんと一緒に初めて聴くなんてことになりかねないですよね。

─そのぐらいレアな音源も、ツアーの中のパッケージということで(笑)。

sakura:それ目当てでもいいから足を運んでもらいたいな。「いいんだよ、俺らは好きなようにやってるから、来たいヤツだけ来れば」みたいに、カッコイイことは言わない。やっぱり、単純に多くの人に触れて欲しいから。

─更に、このインタビューが出るタイミングでは高円寺HIGHでのワンマンも発表されているわけですけど、ワンマンは初ですか?

aie:はい。

sakura:どうしても3マンのツアーでまわってると、アルバムの曲を全部やるってのはなかなか難しいんで、それが全部吐き出せるなって。今はそれだけじゃ足りないから、新しい曲をツアー中に書こうかっていう話も既にぽろぽろ出てるし。やってる本人ですらわからない未曾有の集まりですよね。

─3マンでのツアーの後にワンマンという流れは、そのツアーでバンドに得られたものを吐き出せる場所になりますよね。もしかしたら、これまでと違う大きな要素も含まれるかもしれない期待もありますし。

aie:バンドの状態は間違いなくいい。ただ吐き切ってるかもしれないですけどね(笑)。

sakura:「highfashionparalyze+sakura」のときもそうだったし、この4人になってからのライブでも、アウェーだったんですよ。「なんだこいつら!?」っていう、金魚の養殖場に雷魚を突っ込んだみたいな感じのことをやってたような気がする。今回のツアーは限りなくホームに近いかもしれないけど、言っても対バン在りきで。ワンマンっていう本当のホームに、どういう集まりでどういう空間が出来るのかっていう楽しみがね。

kazuma:黒い風船がいるよ(笑)。

sakura:(笑)。そういうホームになったときに、我々は何を発するのかなっていう。kazuma以外は、2つのバックもやるから切り替えられるじゃないですか。でも「gibkiy gibkiy gibkiy」のみになったとき、どうなるんだろうっていうね。

─ワンマンが終着点ではないとしても、一つの通過点にもなりうると思うのですが、再確認としてみなさんが様々な活動をしている中で、「gibkiy gibkiy gibkiy」は続いていくバンドなのでしょうか?

aie:もちろん。

sakura:この4人の集まりに名前をつけたら「gibkiy gibkiy gibkiy」になったってだけだから、健康であるのと仲互いしなければ(笑)。

─(笑)。これはサイドバンドじゃないんだよっていうのを確認したかったので。

aie:あー、プッチモニじゃないってことですね(笑)。

sakura:宣言することでもないけど、kazumaくんと一緒に紅白出ようって誓ったんで(笑)。

aie:前代未聞の「黒組」っていう(笑)。


取材:2016.02.07
インタビュー・テキスト:Atsushi Tsuji(辻 敦志) @classic0330

gibkiy gibkiy gibkiy 1st album 「不条理種劇」
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嫋やかに、歪と、願い散れ 恐怖をなぞる笑いと、台無しに腐るだけ

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ライヴ

【不条理種劇】発売記念 TOUR 2016 the dark side of the monochrome
2016年3月05日 (土) 東京都 目黒 鹿鳴館
2016年3月15日 (火) 京都府 京都 MOJO
2016年3月16日 (水) 広島県 広島 SECOND CRUTCH
2016年3月18日 (金) 福岡県 福岡 DRUM SON
2016年3月19日 (土) 岡山県 岡山 PEPPERLAND
2016年3月25日 (金) 長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
2016年3月26日 (土) 大阪府 心斎橋 FANJ
2016年3月27日 (日) 愛知県 伏見 JAMMIN’
2016年3月30日 (水) 岩手県 盛岡 the five morioka
2016年4月01日 (金) 北海道 札幌 DUCE
2016年4月03日 (日) 宮城県 仙台 enn 3rd
2016年4月05日 (火) 新潟県 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
More info→SCHEDULE

【アーティスト情報】
WEB http://gibkiy.com/
Twitter https://twitter.com/gibkiy_official

gibkiy gibkiy gibkiy :
Vocal:kazuma(ex.Merry Go Round)
Guitar:aie(deadman / the studs)
Bass:kazu(ex:蜉蝣)
Drums:sakura(ZIGZO / Rayflower )
2010年6月 Merry Go Round、Smells として圧倒的な存在感でシーンにフォロアーを生み続けてきたVo.kazuma と、deadman,the studs と多大なる影響力を持つバンドのコンポーザーであり現在the god and death stars,THE MADCAP LAUGHS,KEELとしても活躍中のGt.aie によりhighfashionparalyze(ハイファッションパラライズ)を結成­。 結成以降、他の追随を許す事の無い唯一無二のステージを繰り返し、2014 年にはドラマーにRayflower,ZIGZO,THE MADCAP LAUGHS としても活躍中のsakura を迎えhighfashionparalyze+sakura として国内ツアーを行なう。 2015 年、伝説となっているバンド「蜉蝣」のベーシストであり現在はSTEREO.C.K,­the god and death stars としても活躍中のkazu を迎えた4人編成のHIGH FASHION PARALYZE として1st Single を会場限定でリリースし、国内ツアー5公演を敢行。 2016 年、バンド名を新たにgibkiy gibkiy gibkiy として活動開始。

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