J インタビューvol.46

—そして「minus(-)」。

J:そうですね…。「minus(-)」はソフトバレエの藤井さんと森岡さんによるユニットで、昔にL.S.Bというイベントを一緒にやらせてもらったり、去年のLUNATIC FEST.でも出ていただいて。先輩だし、これまでに色んな局面で会っていたり。今回アルバムの1曲を俺が歌って、一緒に音楽をやったりした矢先の出来事だったんで。僕らにしても、突然過ぎてどうしていいか分からない部分があったんだ。実際、「minus(-)」サイドから「是非、キャンセルしないで演って欲しい」って意見をもらえて。さっきも言ったけど、俺は森岡さんと氣志團万博のhideさんスペシャルバンドで一緒に演ったりとか、色んなライブに行って楽屋で会ったりとか、フェスとかでも一緒になって話してたりとかしてたから、本当に色んな想いがある。その色んな想いを込めてね。ライヴに来てくれる皆んなや、俺たちが出来るのって、音で盛り上がっていくことだけだから。

—変な話ですけど、「minus(-)」が出てくれるからこそ、「J 2016 LIVE 10 days of GLORY -10 Counts for Destruction-」のピースが欠けずに成立する部分って、すごく大きいのではないかと思います。

J:だから嬉しいし、ライヴをキャンセルしなかった藤井さんの想いや、スタッフさん達の想いというのを理解するしさ。そういう部分で成り立つ夜だと思うしね。

—「L.S.B」でもそうでしたけど、全然違う音楽を其々にやっていながら、互いに刺激し合える盟友と言いますか。そういった遺伝子を持って、Jさんも伝えていこうとしているのかなと。

J:そうだね。僕らは彼らのやっていた活動の仕方や魅せ方に影響を受けていたしね。もっと言えば、LUNATIC FEST.に出てもらってライブを観たらさ、もう、とんでもないもんね。世界観の格が違うというか。昔からそういったミュージシャン、存在だったし、そういったアーティストと一緒に演れることが俺にとっても刺激だしね。ましてやこの夜はね、会場に来てくれたみんなも含めて、とんでもない夜にしたいなって。悲しんでも当然いいけど、それだけでは終わらせたくないというかね、本当に最高な夜にしたいよね。

—そして、上田剛士さんの「AA=」。

J:今回で3度目になるんだけど、彼みたいなベースヒーローとライブを演れるのは自分自身にも刺激になるよね。

—同じベーシストのJさんから見た上田剛士さんは、どう映っていらっしゃいますか?

J:当然ベーシストなんだけど、「AA=」というものをやり続けている彼は、もうベーシストという枠を超えてると思う。ライブを観てても全ての世界観が彼だし。当然バンドサウンドなんだけど、バンドサウンドを描いているのは彼の頭の中でさ。この前もライブを観ながらね「これは彼の宇宙に触れてるんだな」って、本当にそう思ったんだよね。

—そういう意味では、ベーシストというより、よりアーティストという言い方がしっくり来る気がしますね。

J:そうだね。当然、ベーシストだけれども、彼はベースっていう楽器を持ったアーティストなんだと思うよ。

—音像も然り、演出の部分も含めて、上田剛士さんだけの世界感を全面に出してる感じがしますね。

J:すごいするよね。メッセージ性も含めてね。で、なかなかライブをやらないでしょ(笑)?「もっと演りなよ」って会うたびに言うんだけどね(笑)。

—Jさんがここで引っ張り出して(笑)。sold outもしてますし。

J:俺が引っ張り出したっていう(笑)。みんな観たいと思ってるんだからさぁ、もっと演るべきだと思うんだよねって、遠回しに言った方が良いよね(笑)。俺が遠回しに言っておきますね。皆さん(笑)。

—(笑)。最後に「放火魔 大暴年会」(笑)。

J:そう、「放火魔 大暴年会」と題しまして(笑)。今までね、こういうことをやっていなかったので、みんなで楽しめるような1日になるといいなと思ってて。自分達に縁のあるバンドを呼んで、一緒にプレイするのはどうかな?っていうのがアイディアの最後で、皆んなで盛り上がって楽しめればいいなって所から「DOOM」と「RADIOTS」に。

—バンド名だけ聞くと、もちろんファミリー感はあるんですけど、バンド名が載るとどうしても…。

J:威圧感あるよね(笑)。ファミリー?いや、威圧感あります(笑)。

—でもこのキャスティングはなかなか無いですよ!

J:濃いね(笑)。「DOOM」もとんでもないサウンドで完全復活したし、「RADIOTS」もね、日本を代表する最高なパンクバンドだし。

—強烈な個性とは、この「放火魔 大暴年会」のことですよ(笑)。

J:でも、その個性が本当に際立つようなバンド達が集まったライブって、なかなか無いしさ。で、まだ色んなヤツに、ちょっと声を掛けようかなって思ってるんだけど(笑)。

—濃すぎる(笑)。

J:ヒョコっと出てくるヤツらもいるかもしれないし、楽しいことをやれたらいいなと思ってます。

—そしてこのカウントダウンでブチ壊した後に、20周年の第一弾としてベストアルバムが来年に控えています。

J:うん。春にリリースされることが決まりました。今回のアルバムは、俺が20年間やってきた沢山の曲があるんですけど、みんなのリクエストに応えた形で、濃い内容にしたいなと思ってて。俺のHP上でリクエストができるので、皆の声を貰えたらと思ってます。実際ね、自分自身が歩いてきた道程を1番知ってる筈なのに、自分自身が1番わかってなかったりする(笑)。今の自分は当然わかってるんだけど、今までやってきたことの全てはみんなの方が見てくれていると思ってるし。

—Jさん自身はその瞬間瞬間の局面を生きている以上、先は見ても振り返ることって、ある意味なかなかないですよね。

J:だからこそ、今回はこの20年間の想いの全てを込めたアルバムにできたら良いなと思ってるんだ。

—加えてこの20年というのは、Jさんも然りですがファンの皆さんの歴史でもありますからね。もちろん、新しくファンになった方にも、その歴史と想いを受け取ってもらえる内容となりそうですね。

J:そうだね。ベーシストでアルバムを10枚もリリースして、ここまで突っ走ってるヤツってそうはいないと思うから。そういう意味では、だからこそ鳴らさなきゃいけない音もあるし、居なきゃいけない場所もある。その全てに叶うような、ベーシスト・ロッカーでこれからもいるつもりです。

—ただのベストアルバムというよりは、その先にある決意表明のようなアルバムですね。

J:そう。20周年のカウントダウンである「J 2016 LIVE 10 days of GLORY -10 Counts for Destruction-」、そして来春リリースのベストアルバムと、全てに期待してて下さい。


取材:2016.09.06
インタビュー・テキスト:Atsushi Tsuji(辻 敦志) @classic0330
Photo:MASA

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2016年10月23日(日) 大阪・BIG CAT (SOLD OUT)
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2016年10月29日(土) 東京・渋谷CLUB QUATTRO
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2016年11月19日(土) 東京・恵比寿LIQUIDROOM (SOLD OUT)
OPEN 18:00 / START 19:00
Special Guest:minus(-)

2016年11月20日(日) 東京・恵比寿LIQUIDROOM (SOLD OUT)
OPEN 17:00 / START 18:00
Special Guest:AA=

2016年12月30日(金) 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:00 / START 18:00
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プレイガイド一般発売:
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2016年12月31日(土) 東京・新宿BLAZE(F.C.Pyro.限定)
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WEB http://www.j-wumf.com/
Twitter https://twitter.com/J_wumf

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