BAROQUE インタビューvol.48

—音楽やライブに自信を持ってる(圭)

—因みにそのアルバムの進捗状況というのは?

圭:絶賛、戦ってますね(笑)。ただある意味、仕切り直しになってます。当初は直ぐに次のアルバムを出そうとしてたんですけど、そのときの状況的にそのままでは満足な環境でレコーディング出来なかったり、直ぐに出しても多くの人の耳には届かないんじゃないかという状況で。それがKenさんとの出会いもそうだし、シングルで出すつもりはなかった「GIRL」をシングルにするという事で、色々と流れが変わってきました。やっぱり自分たちの中では、次のアルバムを沢山の人に聴いてもらいたいという思いがあるので一度フラットにして、1番ベストなタイミングでリリース出来たらと思ってます。ただ無理してやってることや活動は1つもないです。「PLANETARY SECRET」を出すときに、この先自分が納得出来ない事は絶対にやらないと決めたんで、そこは何1つ変わってないですね。

─確かに邪念はないし、そういう気持ちで決して作れない音楽を鳴らしていますよ。

怜:うん。

圭:過去、俺たちにもそういった時期があったんですよ(笑)。それで苦労したこともあるし。

—逆にそうやって経験してきたからこそ、今のBAROQUEの必要なものは何なんだろうっていう結果でもあるし、その選択肢に嘘や邪念がないからだと思います。

圭:そうですね。あと、大きく昔と違うのが音楽やライブに自信を持ってるんですね。

怜:そうだね。

圭:これが少しでも中途半端で、まだ音楽にコンプレックス持ってたりとか、別アーティストと並べたときに俺らが劣ってるなって思ったら、逆に出来なかった作品だと思うんです。

怜:出来なかったと思う。

圭:もしかしたら、観る人が観たらアイドルみたいなビデオと思われても仕方ないと思う。でも、ライブ来たら他と比べるわけじゃないですけど、絶対に良い音楽や演奏をしてる自信があるから何と言われても全然気にならないし、そのビデオで喜んでくれる人がいるなら嬉しいって思う。

─それこそ「GIRL」をきっかけに、12月に開催される「PARFECT WORLD」でBAROQUEを初体験してくれる人も多いと思いますし、そこで絶対的な音楽を感じてもらいたいですよね。

圭:そうですね。特に「PARFECT WORLD」は次のアルバムテーマに近い、童心を描きたいというのがあって。

—そういう意味では「PLANETARY SECRET」は誕生みたいなもの?

圭:そうかも。次のアルバムが、生まれたあとや子供の頃の世界なので。「PARFECT WORLD」のアートワーク・イメージを観て、何を感じるかは人それぞれだと思うんですけど、俺がいいなと思ってるのが、これが男の子なのか女の子なのかわかんないという所と、その人それぞれの個性で見える世界があって、それを信じたときにその人にとっての完璧な世界が見えるんじゃないかなって。だから、BAROQUEの音楽で思ってるのは、別に無いものを与えるというよりは、自分たちのそれぞれの中にある、心の中に輝いているものを引き出したり気づかせてあげたいんです。このイメージに関してはそういうコンセプトだし、次のアルバムや「PLANETARY SECRET」もそうなんです。

怜:そうだね。

圭:共通してるんです。「GIRL」も、聴いた人にとって全然ないものをただ渡されるんじゃなく、その人の中で1番大事なものとか、根本を思い出させてくれるものであって欲しいし。

—その「PARFECT WORLD」では1つの変化というか、TOKIEさん・かどしゅんたろうさんという、BAROQUEになくてはならないサポート・メンバーの存在がありながらも、今回は中西智子さん・KENZOさんの布陣で望まれます。

怜:そうです。僕らとしては、何かが大きく変わったかというと変わってないんですけど、やっぱりメンバー2人なんで、良くも悪くもサポートに依存しちゃいけないなとは思ってて。

圭:そうだね。

怜:ずっと言ってたんですけど、やっぱり正式メンバーじゃないから”この人が居ないとダメになっちゃう”だと、その時点で成立しなくなっちゃうんで。良い意味で、誰と演っても2人が成立するようにしないとなって。

─それだけ2人が強固だよという事実でもあると思うんです。

怜:そうしないといけないということです。例えばB’zって2人組ですけど、誰と演ってもB’zっていう印象が変わらないと思うんですよね。

─なるほど。但し、その中でもある程度の選定基準みたいなものが、BAROQUEの2人にはありますよね?

圭:ある意味、誰であるかの人選は気をつけてますね。与える印象が変わらないようにしないといけないし。

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