J 「LIGHTNING」インタビュー

J

ー そういう意味でも、今回は特にアルバムを通して聴いていただきたいと言える「CHANGE」は、ラストを飾るに相応しい強さと優しさが共存した、光が差し込む歌詞にそれを包むメロディで、Jさんが得意とするロック・バラードになっています。

自分でも不思議とね、元々この場所にあったかのようにスッとはまってくれたんだよね。実際、この曲はアルバムのことを考えないで作り始めていたもので、心に響くようなメロディを目指していたんだよね。出来上がっていく段階で、全てのパートをミックスしたときに「俺が求めていたロック感ってこういうことなのかな」っていう力強さが、この曲で自分でも再確認できたんだよね。「Wake Up!」のようなアッパーな曲もロックだけど、スロー・テンポの「CHANGE」もロックだと思うし、この「LIGHTNING」で描きたかった”誰かの稲妻になってくれるようなサウンド”という意味でも、全てがクライマックスを担ってくれる曲であることに相応しいものができたなと思います。

ー 特に今回はアルバム単位として見ても、ファースト・アルバムともなりうるような衝動と、Jさん自身が重ねてきた経験があるからこそ進化した12枚目と言えるものになったと思います。

まあ年齢的ね(笑)、節目な歳を迎えて感じることもあるし、やってきたからこそ鳴らすべき音っていうものがやはり存在してると思うし。世代も含めてやってきた人間が、カッコイイと思う音をギュウギュウに詰め込んで、みんなの前に立つこと。それができるアルバムが作れたんじゃないかな。

ー しかも、アルバム発売日である11月3日(水・祝)には横浜Bay Hall公演でいち早くアルバムの楽曲を体感できてしまうという、Jさんならではの仕掛けも準備されています。

全席指定の新しい形でのライヴではあるんですけど、みんなに新しい曲をライヴで楽しんでもらうことで、よりアルバムを感じてもらえるんじゃないかなと思っていて、自分たちもすごく楽しみにしています。

ー そのまま「J LIVE 2021 -LIGHTNING- Special Circuit」として、久しぶりに地方へも届けることができるのも嬉しいですよね。

あっという間に2年が経とうとしていて、全ての音楽ファンが経験していることだけれど、少しずつでもこういったことで、そのブランクをプラスに変えれるようなことができるんじゃないかな。このまま状況が良くなっていって、全国各地のみんなの元に行けるタイミングが来れば、いつでも出来る準備はしてあるので、そういう意味でもこのアルバムをきっかけに色んなヤツに会いに行けたら良いなと思ってます。年末もこの良い状況が続けば、久しぶりに有観客でのカウントダウンライヴができるので、もしどうなったとしてもベストなライヴをしたいですね。

ー 加えてソロ25周年へのカウントダウンという特別な日でもあると思いますので、来年に向けて何かJさんが企ててくれていることにも期待したいです(笑)。

ははは(笑)。そういえばファンクラブも20周年なんだよね(笑)。そういう自分自身の大きな節目となるカウントダウンライヴなので、是非遊びに来て欲しいですね。


インタビュー:2021.10.19
text Atsushi Tsuji(辻 敦志)

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