Steven Albiniが享年61歳で逝去

Steven Albini

インディ・ロックの象徴的な存在であり、伝説的なレコード・プロデューサーであるスティーヴ・アルビニが亡くなった。享年61歳だった。

『ピッチフォーク』によれば、スティーヴ・アルビニはシカゴにある彼のレコーディング・スタジオ、エレクトリック・オーディオで心臓発作のために亡くなったという。訃報はスタジオのスタッフによって発表されている。

スティーヴ・アルビニはシェラック、ビッグ・ブラック、レイプマンといったバンドでフロントマンを務め、ニルヴァーナの『イン・ユーテロ』、ピクシーズの『サーファー・ロザ』、PJハーヴェイの『リッド・オブ・ミー』、マニック・ストリート・プリーチャーズの『ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ』などをプロデュースしたことで最もよく知られている。

シェラックは5月17日に10年ぶりとなるニュー・アルバム『トゥ・オール・トレインズ』をリリースして、ツアーに出ることを発表していた。

1962年にカリフォルニア州パサデナで生まれたスティーヴ・アルビニは10歳の頃に様々なバンドに参加している。14歳の時に学校の友人からラモーンズを教えられ、それがこれまで聴いた中で最高の音楽だと述べており、ラモーンズのファースト・アルバムを聴いたことが音楽キャリアのきっかけだったと認めている。

ノースウェスタン大学に通うためイリノイ州に移住したスティーヴ・アルビニはそこでジャーナリズムの学位を取り、『マター』や『フォースド・エクスポージャー』といった地元のジンでパンク・ロックを取り上げるライターとして活動し、その因習を打破する記事で知られるようになった。同時に彼はレコーディング・ミュージシャンとして活動し、1981年に最初のアルバムのエンジニアを務めている。

スティーヴ・アルビニは「プロデューサー」という言葉を嫌い、代わりに「エンジニア」という呼称を好んでおり、「レコーデッド・バイ・スティーヴ・アルビニ」というクレジットを気に入っていた。彼は音楽業界がアーティストを経済的に搾取し、スタイルを均質化してきたと公言しており、倫理に反するとして自分がレコーディングした音源からの印税を一切拒否したことで知られている。

昨年、スティーヴ・アルビニは『NME』に対してニルヴァーナの『イン・ユーテロ』とずっと関連付けられることは烙印だとは思っていないと語っている。「普通のことだと思うし、完全に理にかなっていると思うよ」とスティーヴ・アルビニは『NME』に語っている。「僕について知らない人に僕を紹介するとしたら、僕が手掛けた最も有名な作品を挙げるだろ。『イン・ユーテロ』は最も有名な作品だからね」

スティーヴ・アルビニは全世界で成功を収めた『ネヴァーマインド』の次の作品を手掛けたことは「ごくごく普通のこと」だったとしつつも、セッションの存在は知られないようにしていたと述べている。

「通常のセッションと何も違うところはなかったよ」と彼は語っている。「彼らがすごく有名だったことを除けばね。ファンやくだらないことによって邪魔されないように、秘密にするためにできる限りのことはしなければならなかった。でも、変わっていたのはそこだけだよ」

昨年、クリス・ノヴォゼリックはスティーヴ・アルビニと仕事をしたことについて次のように語っている。「カートはスティーヴ・アルビニのファンだった。1989年にツアーのヴァンに乗っている時にカートはピクシーズを聴いていて、親指を上げて、『俺たちのスネアもこういうサウンドにしたいな』と言っていたのを覚えている。ずっとスティーヴ・アルビニとやりたかったんだよ」

カート・コバーンはニルヴァーナと仕事をする以前からスティーヴ・アルビニの音楽を崇拝しており、ビッグ・ブラックが1987年に最後のライヴを行った際にも足を運んでいた。カート・コバーンはスティーヴ・アルビニがライヴで壊したギターの破片を持って帰ったことでも知られている。

『イン・ユーテロ』をレコーディングする前、スティーヴ・アルビニはアルバムのヴィジョンと彼がプロデューサーとして適している理由をニルヴァーナ側に提示している。彼は4枚に及ぶ手紙を書き、その結果2週間で名作を作り出すことになった。

「バンドの個性とスタイルを生み出すことになったクリエイティヴ面でも、日々24時間つきまとう社会的な面でもニルヴァーナを最も重要な存在だと思っています。私の立ち位置は、何をすべきか、どう演奏するかを指示することだとは思っていません。喜んで私の意見はお聞かせしたいですが(素晴らしい進歩を成し遂げたり、大きな間違いを犯したと思った時にそれを伝えるのも自分の仕事だと考えています)、バンド側が何かを追求すると決めた時はそれが成し遂げられるのを見守ります」と手紙には書かれている。

スティーヴ・アルビニは次のように続けている。「私のポジションのような人にはあなたのバンドと関わったことで仕事が増えるのを期待する人もいます。しかし、私はすでに手掛けられる以上の仕事がありますし、率直に言ってそうした表面的なことに惹きつけられる人たちは自分の仕事がしたい人ではありません。そのことは心配しないでください。以上です。不明な点があれば電話してください。レコードの制作に1週間以上かかるようなら、誰かが失敗しているのです。オイ!」

PJハーヴェイは『リッド・オブ・ミー』でスティーヴ・アルビニを起用した理由について語っており、ピクシーズでの仕事が好きだったとのことで、その「剥き出しのリアルなサウンド」が合うと思ったと説明している。彼女はまたレコーディング中に考え込んだり、考えすぎたりする可能性を排除するため、アルバム制作に2週間という期間を設定したことも気に入っていたという。

2021年、スティーヴ・アルビニは慣習に逆らう「中二病的な」過去の言動について「当時は何でもありだった」と語っている。

「無知で特権的な立場から行った過去の多くの言動は明らかにひどいもので、後悔しています」と彼は述べている。「これを見過ごす理由はありませんし、自分の罪を償う責任を感じています」

スティーヴ・アルビニは「時の経過と共に成熟・成長して、学習してきました」と述べ、自分の行動は「見当違いのものだった」と述べている。

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