Brian May、音楽におけるAIの使われ方について自身の見解を語る

Brian May

クイーンのギタリストであるブライアン・メイは音楽におけるAIの使われ方について自身の見解を述べている。

先日、AIを巡ってはデーモン・アルバーン、ケイト・ブッシュ、アニー・レノックスなど、1000人を超えるアーティストがイギリス政府が計画している関連した著作権法の改正に抗議するサイレント・アルバムを発表している。

この取り組みはイギリス政府が著作権法の改正を計画していることを受けてのもので、改正は人工知能プラットフォームが著作権で保護された作品を使って、ライセンスを必要とせずにモデルを開発して、訓練することを容易にするものとなっている。

改正案では「テキスト・マイニングやデータ・マイニング」のためであれば、著作権を尊重することなくオンラインで素材を使用することが許可される。それを避けるためには権利者が「権利留保」を申請しなければならない。

今回、ブライアン・メイもその抗議に加わっており、『デイリー・メール』紙による特集記事で自身の見解を語っている。

「恐れているのは時すでに遅しかもしれないということなんだ。既に盗用は行われており、止められなくなっている。AIやソーシャル・メディアを所有する怪物のように傲慢なビリオネアが私たちの生活に入って生きているように多くの侵略が起きているんだ。未来はもう永遠に変わってしまったんだよ」とブライアン・メイは『デイリー・メール』紙に語っている。

2023年の時点でブライアン・メイは音楽におけるAIの存在が「非常に恐ろしい 」と考え、警鐘を鳴らしていた。

「来年の今頃には状況はまったく違うものになっていると思う。何がなんだか分からなくなるんじゃないかな。AIによって作られたのか、人間によって作られたのか、分からなくなって、すべてが曖昧で、混沌としたことになる。もしかしたら、2023年は音楽シーンが人間によって支配されていた最後の年として振り返ることになるかもしれない。現実にあり得ると思うし、喜ばしいことではないよね。懸念しているよ」

レディオヘッド、バスティル、ジャミロクワイ、ザ・クラッシュ、ミステリー・ジェッツらのメンバーも抗議に賛同しており、ビリー・オーシャン、ユセフ/キャット・スティーヴンス、リズ・アーメッド、トーリ・エイモス、ハンス・ジマー、マックス・リヒターらも参加している。

『イズ・ディス・ホワット・ウィ・ウォント?』と題されたアルバムはスタジオやパフォーマンス・スペースで録音されたノイズが収録されており、人工知能が音楽業界に与える影響について注目を集めるために企画されたものとなっている。

アルバムはトラックリストを繋げると、「The British government must not legalise music theft to benefit AI companies(イギリス政府はAI企業の利益のために音楽の盗用を合法化してはならない)」という文章となっている。

法律の改正案について科学・イノベーション・技術省のスポークスパーソンは現状について「クリエイティヴ産業、メディア、AI分野がその可能性を最大限に発揮するのを妨げている」として、議論されている改正案は「AI開発者と権利者の両方の利益を保護して、両者が繁栄できるような解決策を提供する」ものだと述べている。

しかし、多くのアーティストたちはAIが彼らの声を使用することが彼らのキャリアを脅かす可能性について懸念しており、多くのミュージシャンが数多の異なるAIサービスの提供社に「権利留保」を申し立てるのは現実的じゃないと述べている。

昨年12月、ケイト・ブッシュは許可なくアーティストの作品にAIを使うことに反対する公開書簡に署名している。

この書簡にはレディオヘッドのトム・ヨーク、ABBAのビヨルン・ウルヴァースなど、音楽界、映画界、映画界、出版界から署名が集まっており、ビリー・ブラッグ、ケヴィン・ベーコン、ロバート・スミス、ジュリアン・ムーア、カズオ・イシグロ、アン・パチェット、ロザリオ・ドーソンらも署名している。

ポール・マッカートニーも著作権法の改正案を批判しており、もしそれが実現すれば、AIがアーティストから搾取することを可能にし、「創造性の喪失」につながると語っている。

生成AIの年間市場規模は現在25億ポンド(約4800億円)だが、2028年には528億ポンド(約10兆円)になると試算されている。

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