Paul McCartneyら、イギリスのライヴ産業を守るための公開書簡に署名

Paul McCartney

レディオヘッド、ザ・キュアー、ニック・ケイヴ、PJハーヴェイ、ジョニー・マー、ディジー・ラスカル、プライマル・スクリーム、ポール・マッカートニー、デュア・リパ、ザ・ローリング・ストーンズ、コールドプレイらは新型コロナウイルスのロックダウンによって音楽業界に対する「壊滅的な被害」を防ぐために早急な行動を求める「#LetTheMusicPlay」の公開書簡に署名している。

先月、ミュージック・ヴェニュー・トラストは「年間52億ポンド(約7000億円)の音楽業界」を救うために5000万ポンド(約67億円)の資金注入を求める公開書簡に560のライヴ会場が署名していた。これは10月までの営業停止を続け、閉店を防ぐためのものとなっている。約92%のフェスティバル事業も崩壊の危機に瀕しており、「壊滅することなく来年を迎える」ために政府の援助を求めている。現在のガイドラインでは限られたスペースで歌ったり踊ったり人の近くに立つことは「リスクの高い行動」とされており、政府が示したライヴ・パフォーマンスを再開させるための5段階についてライヴ会場は批判している。

今回、リアム・ギャラガーやリタ・オラ、サム・スミス、ルイス・キャパルディなど、1400を超えるアーティストがデジタル・文化・メディア・スポーツ大臣のオリヴァー・ダウデンに宛てた公開書簡に署名している。この書簡は「UKのライヴ産業の重要性を示し、政府にライヴ産業を無視させず、生き残るために業界が必要としている公共の財政的援助を得るために声を上げる」ためのものとなっている。

「素晴らしいライヴはステージの裏にいる素晴らしいチームなしにはあり得ない。好きなことをやるのに戻れなければ、彼らは職を失うことになるんだ」とリアム・ギャラガーは述べている。

グラストンベリー・フェスティバルの主催者であるエミリー・イーヴィスは次のように続けている。「政府がさらに力を入れて、イギリスのアートを援助しなければ、カルチャーの活気ある側面を永遠に失ってしまうことになります」

今日の公開書簡を受けてアーティストや会場、フェスチバルは最後のライヴやイベントの写真や映像をソーシャル・メディアに「#LetTheMusicPlay」のハッシュタグを付けて投稿している。

レディオヘッドのギタリストであるエド・オブライエンも会員のフィーチャード・アーティスツ・コーリションもこの運動を支持することを表明している。

「1992年にレディオヘッドはUKの約100の小さな会場で演奏しました」とエド・オブライエンは述べている。「そこで私たちは技能を学び始めました」

「私たちはこの国でツアーを続け、1997年にはグラストンベリー・フェスティバルでピラミッド・ステージのヘッドライナーを務めました。この国のライヴ産業はこの国の音楽業界にとって生命線なのです」

ミュージック・ヴェニュー・トラストはUKの556の独立系ライヴハウスを閉店から守るためのクラウドファンディング「セイヴ・アワー・ヴェニュー」も立ち上げており、これまでに140の会場が閉店を免れている。

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