スーパーグループのザ・ジェイディッド・ハーツ・クラブは“Reach Out and I’ll Be There”のカヴァーのミュージック・ビデオが公開されている。
ジェットのニック・セスターがフロントマンを務め、ブラーのグレアム・コクソンとジェイミー・デイヴィスがギター、ミューズのマシュー・ベラミーがベース、ミューズのドミニク・ハワードがドラムを担当する形で、ザ・ジェイディッド・ハーツ・クラブはフォー・トップスの“Reach Out and I’ll Be There”をカヴァーしている。また、彼らはデイム・ヴェラ・リンの“We’ll Meet Again”もマシュー・ベラミーのヴォーカルでカヴァーしている。
ザ・ジェイディッド・ハーツ・クラブは10月2日にデビュー・アルバム『ユーヴ・オールウェイズ・ビーン・ヒア』をリリースすることも決定している。
“Reach Out and I’ll Be There”のミュージック・ビデオはこちらから。
ミュージック・ビデオのアイディアについてジェイミー・デイヴィスは次のように語っている。「春にUKで短いツアーを行う予定だったんだけど、ロックダウンで実現しなくてね。音楽的に繋がって、気分の上がることを探したんだ。太陽の光を求めていたんだよね」
マシュー・ベラミーは次のように続けている。「ジェイミーと僕はフェイスタイムで何度もロックダウンでも実現できるか話し合ってね。楽曲のアイディアのリンクをお互いに送り合っていたんだ」
「最終的にフォー・トップスが1967年にパリで行った“Reach Out and I’ll Be There”の伝説的なパフォーマンスに巡り合って琴線に触れたんだ。純粋な喜びと高揚させるエネルギーがあって、まさにロックダウンの最初の数週の暗い時期に必要としているものだった。それで3ヶ国にまたがるメンバーでカヴァーをすることに決めたんだ」
ロックダウンの中で曲をレコーディングすることについてマシュー・ベラミーはベースをレコーディングして、エンニオ・モリコーネ風のイントロをつけてミューズのドミニク・ハワードに送って、ハリウッドでドラムを付けてもらったと説明している。
そこから楽曲はロンドンにいるグレアム・コクソンに送られ、そのニック・セスターがイタリアでヴォーカルをレコーディングしたという。マシュー・ベラミーはバッキング・ヴォーカルも担当している。彼は次のように語っている。「どれだけバッキング・ヴォーカルが複雑かというのは信じられなかったね。クイーンのようだったよ。クラシックのハーモニーがあって、感情的なゴスペルの音階がベンディングしていてね。やりきるには少し時間がかかったね」
ニック・セスターは次のように続けている。「ミラノでバルコニーで行われるパフォーマンスを見たのには影響を受けたよね。本当に人々の気持ちをもり立てたんだ。音源のレコーディングでも、ミュージック・ビデオの撮影でもあの歴史上唯一無二の瞬間を反映させたかったんだ」
ザ・ジェイディッド・ハーツ・クラブは今年3月にファースト・シングル“Nobody But Me”をリリースしていた。
この豪華ラインナップによるスーパー・グループは2017年にも世界各地でドクター・ペッパーズ・ジェイディッド・ハーツ・クラブ・バンド名義で公演を行っており、ロジャー・ダルトリーのロイヤル・アルバート・ホール公演のサポート・アクトも務めていた。