ミア・ハンセン=ラブ監督の最新作『ベルイマン島にて』が4月22日(金) よりシネスイッチ銀座他全国順次公開、WEB限定予告篇解禁&絶賛コメントが到着した。
今回解禁となるWEB限定予告篇は、さながら北欧の旅気分を味わえる映像だ。
劇中でも印象的に使用されているイギリスの歌手ティナ・チャールズの1976年の大ヒット曲「I Love To Love (But My Baby Loves To Dance)」をバックミュージックに、フォーレ島の美しい風景が次々と映し出されていく。
爽やかな潮風が香る海岸線を自転車で駆け抜け、原っぱにポツンと佇む風車小屋で思索にふけり、モダンなインテリアに囲まれたベルイマン邸でレコードを聴き、森の中に建てられた観光客用のログハウスに泊まる。
そして、夜になると、短い北欧の夏を満喫するかのように遅くまで友人たちと踊り、語り合う。まさに、夏休暇の小旅行を追体験できるような内容となっている。
また、本映像ではフォーレ島の風景とともに、各界著名人からの絶賛コメントも紹介している。
『燃えよ剣』(21)の原田眞人監督や、『少女邂逅』(18)の枝優花監督をはじめ、フリーアナウンサーの宇垣美里、スウェーデン出身の映画コメンテーターLiLiCo、北欧ジャーナリストの森百合子らが本作に絶賛のコメントを寄せた。
また、イラストレーターの山本アマネからは描き下ろしのイラストが到着している。本作を観て感じる印象は各人それぞれ。
「スウェーデンの夏の香り」を堪能できる映画であると同時に、ベルイマンに捧げられた「映画愛の風景画」でもあるのだろう。
ベルイマンが愛し、晩年を過ごした島・フォーレ島。
そんな神秘的な島を舞台に繰り広げられる映画監督カップルのひと夏の物語『ベルイマン島にて』。
本公開に先立ち公開されたWEB限定予告篇を観て、実在する美しい島の潮風や空気を感じながら、少し早めの夏気分を味えるフォーレ島ツアーに参加してみてはいかがだろうか。
コメント一覧(※五十音順・敬称略)
巨匠の息吹がそこここに残る
神秘的な島を舞台に描かれる夫婦の物語
少しずつ、けれど確実に生まれる温度差
劇中劇が現実と混じり合って
どんどんと足元がぐらつき始める
満ちる不穏な空気が、しかして美しい
宇垣美里(フリーアナウンサー)
ひと夏の休暇のようなゆったりとした時間のなかで、ずっと喉の奥につかえて取れない何か苦いものを、柔らかくもどかしく描いている。
その苦みは消えず、夏の夜の匂いもそのままで、虚しさとそれでも何か得たような気になる、旅のあとのそれに近い映画だった。
枝優花(映画監督・写真家)
映画の神が宿る島に聞こえるケルティック・ハープの調べと木々を駆け抜ける風のザワザワ、そして、ヴィッキー・クリープスの魂の声。
私のようにイングマールに魅せられた映画人のみならず、芸術を愛する人々の心を癒す映画愛の風景画が誕生した。
「ベルイマンの試写室」で彼に捧げる自作を見せるのが、私の夢になった。
原田眞人(映画監督)
ため息の出そうな美しい自然を旅して巨匠の素顔を追いながらベルイマン作品へのモヤモヤを代弁してくれるフェミニズム的な作品でもある。それにつけてもベルイマン自邸と仕事場の美しさよ……!
森百合子(北欧ジャーナリスト)
ベルイマン監督に魅了された者は彼の空気感に似たものを生み出す。
理解するのではなく、全身で感じる時間。
スウェーデンの夏の香りが伝わって、あなたの全てを包んでくれています。
LiLiCo(映画コメンテーター)
ベルイマン島にて
監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ『未来よ こんにちは』『あの夏の子供たち』『EDEN/エデン』
出演:ヴィッキー・クリープス『ファントム・スレッド』、ティム・ロス『海の上のピアニスト』、ミア・ワシコウスカ『アリス・イン・ワンダーランド』、アンデルシュ・ダニエルセン・リー『パーソナル・ショッパー』
原題:BERGMAN ISLAND│2021年│フランス・ベルギー・ドイツ・スウェーデン│英語│113分│カラー│スコープ│5.1ch│日本語字幕:平井かおり│映倫区分:G(一般)
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ 後援:スウェーデン大使館
URL:bergman-island.jp
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