ビーチ・ボーイズは1962年にリリースしたファースト・アルバム『サーフィン・サファリ』から60周年となることを受けて、2022年から2023年にかけてのリリース予定が明らかになっている。
まず、6月17日には2003年にオリジナル・リリースされたベスト・アルバム『サウンズ・オブ・サマー/ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ』のリマスター新装版がリリースされる。450万枚以上のセールスを記録した本作だが、リリース決定に伴って、“Good Vibrations”の新ステレオ・ミックスが公開されている。
フィジカルは、1CD、3CDデラックス・エディション、2LP、6LPスーパー・デラックス・エディション(180gブラックLP)の各形態でリリースされる。それぞれに新ライナーノーツ(日本盤CDには日本語訳を掲載)と新たな写真が掲載される。
オリジナル盤の30曲に50曲が追加された80曲入デラックス・エディションは、24曲が新ミックス音源で、うち2曲は初ステレオ・ミックス。新ミックスは、最新のデジタル・スタジオ抽出技術によりオリジナルのモノラル・バッキングトラックを初めて分離させた曲もあるという。
ビーチ・ボーイズはデビュー60周年について次のように述べている。「キャピトル・レコードと契約し、ファースト・アルバム『サーフィン・サファリ』をリリースしてから60年が経つなんて信じられません。1962年の僕らはまだ子供で、僕らの音楽が自分たちをどこに連れて行くのかもわからず、世界に大きな影響を与え、今も愛され、世代を超えて発見され続けることになるとは夢にも思っていませんでした。これは大きな節目で、僕ら全員が達成できたことを光栄に思います。そして僕たちの素晴らしいファンの皆さんーー昔からのファンの皆さんも新しいファンの皆さんもーーと、一年を通してさらに多くのことを共有することを楽しみにしています」
さらに今後は1972年発表の『カール&ザ・パッションズ~ソー・タフ』と『オランダ』のボックスセットがリリースされることも決定している。
ビーチ・ボーイズは音楽作品以外にも、バンドのドキュメンタリー、トリビュート・スペシャル、展覧会やイベントも準備が進められている。