Bob Dylan、性的虐待を巡る訴訟を起こした弁護士の責任を求めることに

Bob Dylan

ボブ・ディランは自身に向けられた性的虐待にまつわる訴訟が取り下げられた件について訴訟を起こした弁護士に「金銭的制裁」を求めている。

この訴訟は昨年8月に起こされたもので、ボブ・ディランに対して虐待、暴力、不法監禁、精神的苦痛の罪を問うものとなっている。当時12歳だった原告は1965年4月から5月の6週間にかけて20代のボブ・ディランと「友人関係になって精神的繋がりが生まれ」たと主張している。

訴状ではボブ・ディランが彼女にアルコールやドラッグを摂取させ、チェルシー・ホテルの一室で性的虐待を行ったとされている。ボブ・ディランの代理人はこの訴訟について「事実ではなく、積極的に弁護されるでしょう」と述べていた。

先月、この訴訟は取り下げられており、裁判所から命じられた期限までにこの件についての電子メールやショートメールを提供せず、証拠を示さなかった原告をボブ・ディラン側は批判しており、ボブ・ディランの主任弁護士であるオリン・スナイダーは「弁護士主導のはったり」と評している。

今回、米『ビルボード』誌や『ピッチフォーク』によれば、ボブ・ディランの弁護士チームは原告の弁護士であるダニエル・W・アイザックスとピーター・J・グリーソンに対して「本当の責任」を求める動きを起こしたという。

「アイザックス氏とグリーソン氏は責任をもって訴訟するつもりがないとしたら、被告を凶悪犯罪で告発するようなこうした行動を取るべきではありませんでした」とオリン・スナイダーは連邦判事への手紙に記している。「その責任を求めるのはこれ以上なく適切なことです」

オリン・スナイダーは「訴訟を起こす前に必要な書類を用意したり検討することなく」、「図々しくも証拠を発見したかのような不正行為」を行ったと述べている。

「先週の公開法廷でも述べたように、インタヴューするつもりもなかった第三者と原告の間でやりとりした電子メールの記録など、多くの文書は原告の主張を弱め、その主張と矛盾するものでした」

米『ビルボード』誌によれば、ダニエル・W・アイザックスは8月9日に反論を発表して、訴訟が「善意ある信頼によって責任を持って起こされた」ものだと述べている。彼は依頼人が「再三の要求にもかかわらず」重要な証拠を渡すことを拒否したとして、「グリーソン氏と私は証拠開示の不正行為をしたり、証拠開示を差し控える意図はなかった」と続けている。

「原告はPTSDに苦しんでおり、訴訟の開始後に彼女の身元が違法に公開されたことで悪化したなどの状況を考慮して、私たちはできる限り応じようとしました」

ボブ・ディラン側は昨年訴訟を起こされた時にこの訴えについて「訴訟を装った図々しい恐喝」だと述べている。ボブ・ディランに関する多くの著作があるイギリス人作家のクリントン・ヘイリンは原告の主張は時系列的に不可能ではないかと指摘していた。

その後、原告は性的虐待の起こったとされる時期を修正する申し立てを行っていた。

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