アンスラックスのスコット・イアンはスラッシュ・メタルのビッグ4によるライヴが実現する可能性について語っている。
アンスラックス、メガデス、メタリカ、スレイヤーはスラッシュ・メタルのビッグ4として2010年から2011年にかけてヨーロッパと北米で14公演を行っている。ブルガリアのヴァシル・レフスキ国立競技場で行われた公演は収録され、映像作品としてリリースされている。
今回、スコット・イアンは『メタル・エッジ』のインタヴューでメガデスのデイヴ・ムステインがビッグ4によるライヴをやりたいと語ったことについて訊かれている。
「ああ、デイヴ・ムステインは誘い出そうとしている感じのところがあったよね」とスコット・イアンは語っている。「自分としては分からないな。今、メタリカがそうする必要はないと思うしね。彼らには今後2年間やるべきことがたくさんあるはずだよ」
スコット・イアンは次のように続けている。「だって、メタリカは2023年と2024年の予定を発表したからね。今朝、あのスケジュールを見て、アメリカの各都市で2公演を行うということは、一晩がパンテラで、もう一晩がファイヴ・フィンガー・デス・パンチということになるのかな。だとしたら、パンテラの日に人が殺到して、もう一晩はなかなか人が集まらなくなるのかなと考えたりしたんだ」
「でも、そこで思いとどまって、『ちょっと待てよ。アン・イヴニング・ウィズという形でも発表できたはずだ。オープニング・バンドがいなくても、どのスタジアムでも2公演をソールドアウトできるんだ』となった。誰がオープニングを務めるかは関係ない。どうでもいいんだ。彼らにはサポート・バンドは必要ない。盛り上げるためにやっているんだろうけど、本当は必要ないんだ」
スコット・イアンはさらに次のように語っている。「ビッグ4によるライヴが実現するとしても2025年まではないんじゃないかな。もう既にメタリカの予定は発表されているからね。だから、そういうことなんだ。ビッグ4について質問するなら、2025年まで待っておかないといけないね」
先日、デイヴ・ムステインは2010年から2011年にかけて実現したスラッシュ・メタルのビッグ4によるライヴを復活させたい思いがあると語っていた。
「ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムのような場所で、1回限りでもいいから、何かできたら、象徴的だし、クールだと思うんだよね。スレイヤーはロサンゼルス出身だし、それだったら帰るのも楽だと思うしね」とデイヴ・ムステインは語っている。彼はスレイヤーが2019年に最後のツアーを行ったので実現させるのは「引退から復帰する」必要があることは当然ながら認識しているとしている。
「個人的にずっとやりたいと思っていたんだ。それで訊き続けていたんだよ」としてデイヴ・ムステインは他のビッグ4のバンドと連絡を取っていることは明かしたものの、その甲斐はなかったと語っている。「乗り気じゃないんだよ。でも、彼ら次第なんだ」
ビッグ4としてはメタリカが4月にニュー・アルバム『72シーズンズ』をリリースすることが決定しており、一方、スレイヤーのギタリストであるケリー・キングはフェアウェル・ツアーを経て2019年に解散したことを「時期尚早」だったとして不満を持っていることを明らかにしている。