ザ・フーはオーケストラと共演したライヴ・アルバム『ウィズ・オーケストラ・ライヴ・アット・ウェンブリー』が3月31日にリリースされることが決定している。
このライヴ盤は2019年7月6日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行った公演を収録したもので、50人のオーケストラと共に、『四重人格』『トミー』『フーズ・ネクスト』『フ―・アー・ユー』などからの名曲の数々に加え、当時リリース前だった13年ぶりのスタジオ・アルバム『WHO』の曲も収録される。
リリースは2CD+Blu-ray (Audio)形態で、2CDとBlu-ray Audioのそれぞれに20曲が収録される。Blu-ray Audioにはドルビー・アトモス、STEREO、5.1音源が収録される。
バンド・メンバーは、ピート・タウンゼント(G/Vo)、ロジャー・ダルトリー(Vo)、サイモン・タウンゼント(G)、ローレン・ゴールド(Key)、ジョン・バトン(B)、ビリー・ニコルス(Backing Vocal)、ザック・スターキー(Ds)、ケイティ・ジェイコビー(Violin)、オードリー・スナイダー(Cello)で、プロデュースは、ロジャー・ダルトリー、キース・レヴェンソン、リチャード・ウィッタカーが務めている。
ザ・フーはオーケストラと共演する新たなツアーを行うことも発表している。ツアーは9公演に及ぶもので、エジンバラやダービーなど、数十年ぶりに公演を行う都市も含まれている。
ロジャー・ダルトリーは本作について次のように語っている。「ザ・フーがオーケストラと組んだというだけで、ピートと私の音楽表現に妥協が生じるわけがない。クラクションよろしく管楽器や鐘を鳴らして全力疾走するザ・フーがそこにいる」
ピート・タウンゼントは次のように続けている。「ロジャーが今回のツアーに『ムーヴィング・オン!(=前進あるのみ!)』という名を授けた。私も大いに気に入っている。それこそ我々ふたりがやりたいことだ。新しい音楽を、フーの名曲を、すべて新たな胸躍る形で演奏しながら前進していく。リスクは伴うが、失うものは何もない」