個人で始めた小さな音楽レーベルが、後に世界の頂点へと上り詰め一大ブームを巻き起こす―。
傑作青春映画『トレインスポッティング』のスタッフ・キャストが集結し、この嘘のような本当のサクセス・ストーリーをジェットコースターのようなスピード感で描いた映画『クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~』がデジタル配信およびDVDで発売となった。
オアシス、プライマル・スクリーム、ジーザス&メリーチェイン、ティーンエイジ・ファンクラブ……数々の伝説的バンドを輩出し、90年代ロック・シーンを席巻したムーブメント「ブリット・ポップ」を牽引した音楽レーベル「クリエイション・レコーズ」。
名実共に世界No.1へと上り詰め、世界を熱狂させた奇跡のインディ・レーベルを生み出したのは、イギリスの片田舎で育った赤毛の小男だった。その名はアラン・マッギー。
音楽への情熱と反骨精神を胸に時代を突っ走り、自らを「President of Pop(ポップの大統領)」と呼んだ男の、あまりにブッ飛んだ人生とは。
『トレインスポッティング』でスパッドを演じた個性派俳優、ユエン・ブレムナーを始めとする名優たちが集結。
映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』の主演としても知られ、音楽を題材にした映画の監督としての実績もあるニック・モランが監督を、『トレインスポッティング』の原作小説を生みカルト的人気を誇る作家、アーヴィン・ウェルシュが脚本を務めた。
そして製作総指揮は、『トレインスポッティング』『スラムドッグ$ミリオネア』『イエスタデイ』等を手掛けた名監督、ダニー・ボイルだ。
本作はクリエイションの有名楽曲はもちろん、デヴィッド・ボウイやセックス・ピストルズ等時代を象徴する名曲の数々が贅沢に使用されており、映画ファンのみならず音楽ファンも一見の価値ありな作品に仕上がっている。
この度発売となったDVDには、制作陣や出演者たちの情熱に溢れた撮影の裏側が垣間見られるメイキング映像が特典映像として収録されている。
本作で描かれるアラン・マッギーと仲間たちの様子と同様に、撮影現場もなかなかに激しく混沌もあったようだ。
メイキングは7つのチャプターに分かれており、今回「オアシスを演じる」「撮影現場のアラン・マッギー」「ユエン・ブレムナー」の3つのチャプターを一部紹介する。
「オアシスを演じる」は、実在のアーティストを演じることにフォーカスしたメイキング。この度公開した映像では、リアム・ギャラガーを演じたレオ・ハーヴェイ・エレッジのもとにリアム本人が登場したエピソードや、伝説のライブハウス”キング・タッツ”での撮影の様子、さらにオアシスとの出会いを語るアラン・マッギーの映像を観ることができる。
「撮影現場のアラン・マッギー」では、コンサルとして撮影現場にも訪れたアラン・マッギー本人の映像とインタビュー、大荒れ撮影現場、実在の人物に寄せるメイクの苦労などが描かれる。アラン・マッギーが当時のことを撮影現場でコメントする貴重な様子は必見だ。
「ユエン・ブレムナー」は、アラン・マッギーを演じたユエン・ブレムナーに対する証言で構成された映像。公開された映像では、ユエン本人を始め、ニック・モラン監督や脚本を務めたアーヴィン・ウェルシュのインタビューを観ることができる。
これらの映像の他、メイキングでは「若きアラン・マッギーを演じる」「空間と時間」「ナイトクラブとCG」「ニック・モラン」のチャプターが収録され、スーキー・ウォーターハウスやジェイソン・アイザックスといったキャストや、カメオ出演を果たした”ハッピー・マンデーズ”のベズのインタビュー、工夫を凝らした撮影の裏側や裏話などが収録されており、「裏・本編」とでも言いたくなるほどに見どころ満載の内容となっている。
メイキングの他、予告編を収録しDVDの特典映像は合計79分。
本編も小ネタが多く複数回観るとより味わいが深まる作品だが、この特典もあわせて、何度でも繰り返し楽しんで欲しい。