《ホラーの帝王》巨匠ダリオ・アルジェント監督の最新作『ダークグラス』を、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ他にて絶賛全国順次公開、公開初日の本日、監督インタビュー映像が到着。
まず、「以前にもあったように計画は中断されました。それで、この作品は撮るべきじゃないと。」と制作が中断した苦い思い出を吐露するアルジェント監督。
続けて、「作品冒頭の日食はある意味では、アントニオーニへの敬意だ。だが私は違う意味を込めた。予兆を示唆したつもりだ。」と本作の印象的な冒頭シーンについて、 ミケランジェロ・アントニオーニ監督への敬意を表しているという製作秘話を展開。
アントニオーニ監督作『太陽はひとりぼっち』(62)の原題は『L’ ECLISSE』(日食の意)のため、この作品へのオマージュを仄めかしている。 監督自身の過去作でも盲目のキャラクターを描いており、本作ではヒロインのディアナが交通事故によって視力を失ってしまう 。
これについては、「見えないということに興味がある。映像が成立しないからだ。私は映画製作者、つまり映像の作り手である。もし私が視力を失うようなことがあれば本当につらい試練になるだろうね」 と、自身の知的好奇心から派生していることを明かした。
最後に「“恐怖”は私たちが持つ感情の一つ。喜びと恐れは誰もが持っている魂の感情だ」とホラーの帝王が恐怖について語り締め括った。
ダークグラス
監督:ダリオ・アルジェント 脚本:ダリオ・アルジェント、フランコ・フェリーニ 音楽:アルノー・ルボチーニ
出演:イレニア・パストレッリ、アーシア・アルジェント、シンユー・チャン
2021年/イタリア・フランス/イタリア語/85分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:Occhiali neri/日本語字幕:杉本あり PG12
提供:ロングライド、AMGエンタテインメント 配給:ロングライド 公式サイト: https://longride.jp/darkglass/
Copyright 2021 © URANIA PICTURES S.R.L. e GETAWAY FILMS S.A.S