Ringo Starr、映画『Let It Be』の修復版の配信について「そこまで喜びはない」と語る

Ringo Starr

ザ・ビートルズのドラマーであるリンゴ・スターは映画『レット・イット・ビー』の修復版の配信について自分としては「そこまで喜びはない」と語っている。

先日、映画『レット・イット・ビー』については修復されてディズニープラスで5月8日より配信されることが決定している。

マイケル・リンゼイ=ホッグが監督した『レット・イット・ビー』は54年前に初公開され、入手困難となり、かなりのブートレッグが出回ることとなった。映画はロンドンのトゥイッケナム・フィルム・スタジオで1969年1月に行われた通算12作目となる最後のアルバムの作曲とレコーディングを追ったものとなっている。

映画の後半ではバンドはサヴィル・ロウにあるアップル・コアの事務所に移動して、リハーサルと有名なルーフトップ・コンサートを行っており、このパフォーマンスはザ・ビートルズにとって最後のライヴとなっている。

AP通信による新たなインタヴューでリンゴ・スターは映画『レット・イット・ビー』の修復版についての見解を語っている。「ピーター・ジャクソン監督は本当に素晴らしい仕事をしたと思うよ。僕自身としてはそこまで喜びはなかったけどね。あれは監督の視点によるもので、彼次第なんだ。56時間の未発表映像が見つかって、ピーター・ジャクソンがそれに心血を注いで、うまくいくことになった。僕らが屋上でやったのをもう一度観られるようになったのは良かったよね」

ピーター・ジャクソン監督は映画『レット・イット・ビー』のために撮影された未発表の映像に現代のデジタル・テクノロジーを活用して、現代のクオリティに修復して、2022年発表のドキュメンタリー『ゲット・バック』を製作している。

「長年の間、オリジナルのプリントはそれほど手入れされておらず、状態は良さそうに見えませんでした」とマイケル・リンゼイ=ホッグは『NME』に語っている。「ピーター・ジャクソンが参加してくれて、それは本当に有り難かったのですが、『レット・イット・ビー』で使われたオリジナルの映像は修復しなければなりませんでした。なので、『ゲット・バック』の公開後、『レット・イット・ビー』再公開のアイディアが持ち上がった時、多くの作業は既に終わっていたのです」

2021年にもリンゴ・スターは映画『レット・イット・ビー』について同じような思いを語っている。「オリジナルのドキュメンタリーはまったく楽しくなかった。2人の間で起きた一つの出来事に集約されてしまっていた。屋上でのコンサートは7〜8分の長さしかなかった。ピーター・ジャクソンの作品では43分もあるのにね」

マイケル・リンゼイ=ホッグと撮影監督のアンソニー・リッチモンドは『レット・イット・ビー』の「映画的」魅力を修復後も残しておきたいと考え、映画のカットはそのままだが、『ゲット・バック』とは見え方を少し変えてもらうようにピーター・ジャクソンに依頼したという。「ピーター・ジャクソンはほぼ同時代的に見えるデジタルの見え方を選びました」とマイケル・リンゼイ=ホッグは語っている。映画はピーター・ジャクソンとマイケル・リンゼイ=ホッグが交わした会話から成る新しいイントロダクションもあるとされている。

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