デヴィッド・ボウイは1967年6月1日にリリースされたデビュー・アルバム『デヴィッド・ボウイ』のデラックス・エディションが7月26日にリリースされることが決定している。
アルバム『デヴィッド・ボウイ』のデラックス・エディションは、CDと、ヴァージョン毎に限定トラックを収録したカラー・ヴァイナルの各フォーマットで発売でされ、シングルB面曲などが併録されるほか、デヴィッド・ボウイのブレイクのきっかけとなった“Space Oddity”のレア・ヴァージョンも収録される。このヴァージョンがアナログ盤に収録されるのは史上初めてとなる。
本作にはマイク・ヴァーノンがプロデュースしたオリジナル・アルバムのステレオ・ミックスのほか、14トラック(2CDヴァージョンには16トラック)が追加収録される。その中には、プロデューサーのトニー・ヴィスコンティとデヴィッド・ボウイとの長年の協力関係における最初の成果と言える“Let Me Sleep Beside You”、“Karma Man”、“In the Heat Of The Morning”、“London Bye Ta‐Ta”の4曲も含まれ、“London Bye Ta‐Ta”がアナログ盤に収録されるのは今回のリイシューが初めてとなる。
後年、デヴィッド・ボウイはこのデビュー・アルバムについて彼らしい自己批判を交えて次のように振り返っている。「歌詞の面では何かになろうとして、もがいていた感じがある。”何か”とはつまり、短い物語の語り部さ。音楽的な面では、かなり奇妙な作品だ。その当時、何を目指していたのか見当もつかないよ。どうやら、そのルーツは色んなところにあるように思える。ロック、ヴォードヴィル、ミュージック・ホールとか、そういうものさ。マックス・ミラーになりたいのか、エルヴィス・プレスリーになりたいのか自分でも分かっていなかったんだ」