デヴィッド・ギルモアはオアシスの再結成公演について自身の見解を語り、チケットの定価を「守る」べきだったと述べている。
先日、オアシスはノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーが和解して、2009年のオアシスの解散以来、16年ぶりに共演することを発表している。
チケットは先月末に発売されて、数時間でソールド・アウトとなったが、長時間の待ち時間やボットへの誤認、ダイナミック・プライシングによるチケット代の高騰などが発生することとなっている。
この騒動のために、イギリスの広告基準局にはチケットマスターのオアシス公演の広告について「入手可能性と価格について誤解を招く表示」をしているといった多数の苦情が寄せられている。
その結果、リサ・ナンディ文化相は現地時間9月2日に「ダイナミック・プライシング」とチケット二次販売サイトの調査を進めるよう指示している。
こうした反応を受けて、オアシスは9月27日・28日に追加でウェンブリー・スタジアム公演を行うことを発表している。ダイナミック・プライシングに寄せられている不満についてオアシスは次のように述べている。「はっきりさせておきたいのは、チケット販売と価格設定に関する決定を完全にプロモーターとマネージメントに委ねており、ダイナミック・プライシングが採用されることをまったく認識してなかったということです」
今回、デヴィッド・ギルモアはITVニュースのインタヴューでオアシスの再結成公演のチケット問題について自身の見解を語り、最初に設定した価格を守るべきだったと述べている。
デヴィッド・ギルモアは次のように語っている。「オアシスは自分たちのやりたいことをそのままやるべきだと思う。今回採用された変わったチケットの販売方法のことは知らないけど、チケットの価格を決めて、それを守るべきだったんだ」
デヴィッド・ギルモアはピンク・フロイドやオアシスと言ったバンドが達成した成功について振り返り、昨今の状況では難しいことについても言及している。
「あれは黄金時代の一部だったんだ。多くのレコード会社が若く才能のある人々の今後に投資しようというイデオロギーを持っていた。今は同じような感じではないみたいだね」とデヴィッド・ギルモアは語っている。
変わってしまった理由を訊かれたデヴィッド・ギルモアは次のように答えている。「強欲さだね。短期的な考え方のせいだと思うな」
同じITVニュースのインタヴューでデヴィッド・ギルモアはピンク・フロイドの他のメンバーと近く再結成することはあるのかとも訊かれている。
デヴィッド・ギルモアは妻のポリー・サムソンが歌詞を手掛け、子どもたちも参加している通算5作目のソロ・アルバム『邂逅』を9月6日にリリースしている。
「夢を見ていればいい。そんなことにはならないからね」とデヴィッド・ギルモアはピンク・フロイドの再結成について語っている。「3人の人間だけが残されて、話もしていない。することもなさそうだ。だから、そんなことにはならないよ」