メガデスは同会場で予定されていた自分たちのライヴとピーター・フランプトンの公演が中止になった理由について声明を発表している。
メガデスは現地時間9月15日にヴァージニア州リッチモンドのリッチモンド・レースウェイで公演を行う予定だったが、公演は中止となっており、その際バンドは次のように述べている。「予期せぬ予測外の状況のため、今夜の公演は中止となり、公演の振り替えも行われません」
その2日後となる9月17日にピーター・フランプトンは同会場で公演を行う予定だったが、そちらの公演もキャンセルとなっており、翌々日の9月19日にフィラデルフィアで行われた公演でピーター・フランプトンは観客に対して次のように語っている。「この間、天候のために公演が中止になったんだけど、数日前にメガデスがサウンドチェックをやったらしくて、サウンドチェックが終わった時にステージの構造に損傷が見つかったんだ。彼らのせいにするつもりはないし、他のバンドの可能性もあるけど、彼らのせいじゃないかとかなり思うんだよね」
この発言を受けて、メガデスはパブリシストを通して声明を発表している。「ピーター・フランプトンの最近の発言を受けて、先日の公演が中止になったことについて誤解を解くことが重要だと感じました……報道によれば、ピーター・フランプトンはメガデスのサウンドチェックが会場に損傷を与えたために、数日後の彼の公演も中止されることになったと言っているようですが、ピーター・フランプトンの発言に反して、メガデスはヴァージニア州リッチモンドでサウンドチェックを行うことができませんでした」
「メガデスの作業員がステージ上のスチール・グリッド・システムで照明を吊るす準備をしていた時に会場のグリッドに損傷があるのを発見したのです。彼はすぐにプロモーターと会場側に伝えました。機材を吊って、バンドをステージに立たせるのは、グリッドがツアー照明や音響の重量を支えきれず、バンドやクルー、観客の上に落下する危険性があり、重傷を負ったり死亡したりする恐れがあるため、安全ではないと判断されました。だから、メガデスも地元プロモーターも会場側もブッキング・エージェントも公演を中止セざるを得なかったのです」
メガデスのメンバーであるデイヴ・ムステインは次のように続けている。「ピーター・フランプトンは私たちの公演が中止されたことについて誤解しているようだ。あの判断は純粋に安全性を考慮してのものだった。憧れていた人に自分の不平を言われると、がっかりしてしまうよね」
メガデスは8月上旬より「デストロイ・オール・エネミーズ」ツアーを行っており、ツアーは現時点で9月28日のナッシュヴィル公演まで続けられる予定となっている。