ポール・マッカートニーは1960年代前半に撮影した写真による展覧会がロサンゼルスで開催される。
今回の展覧会は「リアヴュー・ミラー:フォトグラフス 1963年12月〜1964年2月」と題され、ガゴシアン・アート・ギャラリーで4月25日から6月21日まで開催される。
展示される写真は近年ポール・マッカートニーによって発掘されたもので、2023年に刊行された写真集『1964:アイズ・オブ・ザ・ストーム』に掲載されたものとなっている。
写真には『エド・サリヴァン・ショウ』出演を控えたザ・ビートルズがマイアミ・ビーチのホテル・ドーヴィルに滞在している時のものもある。
ポール・マッカートニーが写真について振り返る動画も公開されている。
「『エド・サリヴァン・ショウ』がどれだけ重要な番組だったのかを知らなかったんだ。彼のことを聞いたことがなくてね」とポール・マッカートニーは語っている。「アメリカに着いた頃、番組は最もクールなものだったけど、番組に出た時はその大きさが分かっていなかったんだ。一つのテレビ番組だと思っていたんだよ」
展覧会の後、ポール・マッカートニーのサインが入った写真のプリントも販売される予定となっており、その価格は15000ドルから90000ドル(約210万円〜1260万円)となっている。収益はカリフォルニア州の山火事の被害を受けた人々のために寄付される。
先日、ザ・ビートルズについては1962年のオーディション・テープがヴァンクーヴァーのレコード店で発見されている。
また、ポール・マッカートニーは『ウイングス:ザ・ストーリー・オブ・ア・バンド・オン・ザ・ラン』という書籍が刊行されることが決定している。
11月4日に刊行される本書はポール・マッカートニーがザ・ビートルズの巨大な成功の後、1971年にリンダ・マッカートニー、デニー・レインと共に結成したウイングスについて語られたものになるという。
『ウイングス:ザ・ストーリー・オブ・ア・バンド・オン・ザ・ラン』には100点以上の写真も掲載され、その多くはこれまで未公開のものとなっている。「音楽を巡る概況と趣味嗜好が社会的な視座と共に分岐し始めたザ・ビートルズの解散直後の状況と世界に与えた大きな影響に新しい光を当てていきます」と説明文には記されている。