Kneecap、音楽フェスティバルへの出演中止を求める動きを受けて所属レーベルが声明を発表

Kneecap

ヘヴンリー・レコーディングスはミュージシャンやアーティストの表現の自由を支持する公開書簡を発表しており、数十組の有名アーティストが賛同して署名している。

公開書簡はヘヴンリー・レコーディングスと契約しているニーキャップを巡る論争を受けてのもので、グラストンベリー・フェスティバルやトランスミットといったフェスティバルのラインナップからニーキャップを外そうとする政治的な動きも見られている。

ニーキャップはコーチェラ・フェスティバルでパレスチナを支持することを公然と表明したことで、過去の二つのライヴ映像がロンドン警視庁のテロ対策課の捜査を受けることともなっている。

こうした政治的な介入を受けて、インディ・レーベルのヘヴンリー・レコーディングスは「私たちは表現の自由を支持します」という声明を発表している。

この公開書簡はパルプ、フォンテインズD.C.、アイドルズ、マッシヴ・アタック、ポール・ウェラー、プライマル・スクリーム、エンター・シカリ、イングリッシュ・ティーチャー、ザ・ポーグス、ランカム、トドラ・T、スリーフォード・モッズ、シン・リジーといった40組の有名アーティストが賛同を表明している。

「ここ1週間でニーキャップというバンドを検閲し、最終的にプラットフォームから外そうとする協調的な動きが明確に見られました。ウェストミンスターの国会やイギリスのメディアではニーキャップを公共の目から排除しようとする動きに政界の人物が公然と関わっていました。グラストンベリー・フェスティバルを含め、音楽フェスティバル、屋外イベント、予定されているライヴに対してヴェールに包まれた脅迫も行われています」

「残念なことに広い音楽業界の中で影響力のある人物や著名人も脅迫的な動きに関与しようとしていることも明らかになっています。アーティストとして、芸術の自由に対する政治的抑圧に反対を表明する必要性を感じています」

公開書簡は次のように続けられている。「民主主義においては政治家や政党が多くの人々が楽しむ音楽フェスティバルやライブで誰が演奏し、誰が演奏しないかを決める権利を持つべきではありません」

「ニーキャップの政治的見解に賛同するかどうかは関係ありません。文化を尊重する社会ではすべてのクリエイティヴな表現が保護され、干渉する動きが非難され、嘲笑されることがすべてのアーティストにとって重要なことです」

「もっと言えば、自分たちとは反対の意見を沈黙させるのではなく、アーティストの表現の自由を積極的に守っていくことは音楽業界の指導的立場にある人物の責任です」

この公開書簡にはアニー・マック、バイセップ、ボブ・ヴィラン、デキシーズ、ケイティ・J・ピアソン、リサ・オニール、マーティン・ウェア、シャーリー・マンソン、ソフト・プレイ、ザ・メアリー・ウォロパーズらも賛同している。

ニーキャップ自身は受けている反発に対して以下のような声明を発表している。「はっきりさせましょう。私たちは過去も含めてハマスやヒズボラを支持したことはありません。いつだって市民への攻撃を非難しています。それは許されることではありません。自分の国の歴史を考えれば、誰よりもそのことを分かっています」

「また、いかなる国会議員や個人に対しても暴力を煽動しようとような試みは否定します。それはこれまでもです。意図的に文脈から切り離された映像の抜粋が、あたかも行動を呼びかけるかのように利用され、武器のようにされています」

1999年にイスラエル公演をボイコットして、数十年にわたってパレスチナを支持してきたマッシヴ・アタックはニーキャップを擁護して、パレスチナ人々に対する「大量虐殺」に目を向けるように呼びかけている。

「ニーキャップが論点ではない」と題した声明でマッシヴ・アタックは次のように述べている。「ガザでボランティアの救急隊員15人が殺害されたこと、戦術として民間人を違法に飢餓状態に陥れたこと、地球上で最も精度の高い兵器を所有する国家によって同じ地域で何万人もの子どもが殺害されたことを非難する時間や言葉を大物政治家が見つけられないというのなら、音楽フェスティバルはアーティストのブッキングに対する道徳的な助言にどれだけ関心を払うべきなのだろう?」

ニーキャップに対する反発を受けてマネージャーのダニエル・ランバートは現地時間4月29日にアイルランド放送協会の番組に出演して、次のように述べている。「子どもたちが餓死しているなかで、6日〜7日にわたって二ーキャプの話をすることに費やしています。私たちは15人の救急隊員が殺害されたことについて1日も話していません」



ダニエル・ランバートは次のように続けている。「どの時点でも彼らは正しいことをしていて、歴史の正しい側に立っているという絶対的な確信を持っています」

「映像は出てきませんでした」とダニエル・ランバートは語っている。「アメリカからニーキャップの発言を一つ一つ分析する協調的な動きがありました」

「コーチェラ・フェスティバルで言ったことのせいでなんでこんなことになるのでしょう。コーチェラ・フェスティバルで言ったことは言うべきことでした。ガザでの大量虐殺を可能にしている政府に向けたメッセージです」

「イスラエルという国が恐れることとなり、こうした動きに繋がっているのはアメリカの若者の反応のためです」とダニエル・ランバートは続けている。「大量虐殺を支持しようとしない若者たち、パレスチナの人々に共感し、同情する若者たちです」

記事執筆時点でグラストンベリー・フェスティバルやトランスミットといったヨーロッパのフェスティバルへのニーキャップの出演は変更されていない。また、ニーキャップはフォンテインズD.C.との大規模なベルファスト公演が、民主統一党からの中止要請にもかかわらず、30分強でソールド・アウトとなっている。

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