アイアン・メイデンのフロントマンであるブルース・ディッキンソンは新しいソロ・アルバムに向けて18曲のデモを作ったと語っている。
ブルース・ディッキンソンは2024年3月に通算7作目となるソロ・アルバム『ザ・マンドレイク・プロジェクト』をリリースしている。同作は2005年に発表された『ティラニー・オブ・ソウルズ』以来、18年ぶりのソロ・アルバムとなっている。
ブルース・ディッキンソンは先日開催されたカリフォルニア州ハリウッドでミュージシャンズ・インスティテュートのシンポジウムでソロ・プロジェクトの進捗についても言及している。
「ここ3週間はみんなとスタジオに入って、デモを作っていたんだ。15日で18曲が出来上がった。きっとクールなアルバムになると思うよ」
「プロデュースをしているブレンダン・ダフィーは『ザ・マンドレイク・プロジェクト』のミックスを手掛けてくれた人物でね。最初、彼にはアトモス・ミックスをやってもらっていたんだけど、『君にステレオのほうもやってもらおうかな』となった人なんだ。彼は素晴らしいんだよ。だから、次のアルバムも同じクルーのままでいっているんだ。来年、来年の前半にはレコーディングをしようと思っているんだよ。1月から4月まであたりが来年は空く時期になると思うからね」
昨年、ブルース・ディッキンソンは『メタル・ハマー』誌のインタヴューでアイアン・メイデンの活動とは別にソロ・アルバムを作る理由について語っている。「アイアン・メイデンが楽しくないわけではないけど、子どものように遊ぶことはしないからね」
「スティーヴ・ハリスというのはすごく具体的に指示を出す人で、その通りにやらなければいけないんだよ。常にそうやってきたし、まさにそれでうまくいっているからね」
ブルース・ディッキンソンは次のように続けている。「一方、僕とロイ・Zの場合は砂場にいる子どものようだからね。『おい、これを見てくれ。このおもちゃは鼻の穴に入れられるぞ』という感じでね。活気に満ちているんだよ」
アイアン・メイデンは5月27日にハンガリーのブダペストで行われる公演から「ラン・フォー・ユア・ライヴス」ツアーを開幕させる予定となっている。
ブルース・ディッキンソンはニコ・マクブレインに代わる新ドラマーの手応えについて語っている。後任はスティーヴ・ハリスによるハード・ロック・プロジェクト、ブリティッシュ・ライオンに参加しているサイモン・ドーソンが務めることが決定している。
「サイモン・ドーソンのすごいのは、ニコ・マクブレインがライヴからの引退を決めて彼の名前が挙がった時に、他のドラマーも候補には挙がっていたんだ。でも、他のドラマーを選ばなかった理由の一つは、みんな素晴らしいドラマーで、演奏には問題がなかったけど、ニコ・マクブレインのようなサウンドにしようとしていたんだよね。ニコ・マクブレインの代わりは誰も務められない。彼の代わりになろうとしちゃいけない。ニコ・マクブレインのクローンは必要ないんだ。楽曲は演奏できるけど、自分のスタイルがあるドラマーが欲しかったんだよ。リハーサルの時に一瞬、目を閉じてみたんだけど、クライヴ・バーが復帰したみたいだった。あのフィーリングがあるんだよ」