ザ・1975は「桁外れ」のニュー・アルバムを完成させているので、グラストンベリー・フェスティバルが2025年で唯一のライヴになるとマネージャーのジェイミー・オーボーンが語っている。
ジェイミー・オーボーンはポッドキャスト『マネー・トレンチ』に出演して、グラストンベリー・フェスティバルへの準備について語っている。ザ・1975はグラストンベリー・フェスティバルでオリヴィア・ロドリゴとニール・ヤングと共にピラミッド・ステージのヘッドライナーを務めることが決定している。
グラストンベリー・フェスティバルへの出演は2024年3月に終わったワールド・ツアー以来のライヴとなる。バンドは「スティル…アット・ゼア・ヴェリー・ベスト」ツアーを終えて「無期限活動休止」に入ることを発表していた。
今回、マネージャーのジェイミー・オーボーンはグラストンベリー・フェスティバルが2025年で唯一ライヴを観られる機会になると語っている。「大きなライヴだよ。今年やる唯一のライヴなんだ」とジェイミー・オーボーンは説明している。「マット・ヒーリーはこれしかやらないというのがパワフルなことになると考えた。僕も全面的に同意した。よくそうしているようにね」
ザ・1975はライヴへの復帰を発表して以降、バンドのロゴを変更して、ソーシャル・メディアのプロフィール画像を更新しており、新たな季節の到来を予告しているのではないかと見られていた。
ジェイミー・オーボーンは2022年発表の『外国語での言葉遊び』に続くニュー・アルバムについても語っている。「今はレコードを作っているんだ。いつ出ることになるかは分からないけど、作っている最中なんだよ」
ジェイミー・オーボーンは新作について「既に桁外れのレコードになっている」として「絶えず会話をしている」と続けている。「彼らは時間をかける権利を得たと思うんだ。世界で聴かれることになるからね。ふさわしいものじゃないといけないんだよ」
ジェイミー・オーボーンは2023年にマレーシアのグッド・ヴァイブス・フェスティバルに出演して、物議を醸すことになった件についても振り返っている。この時、マット・ヒーリーとベーシストのロス・マクドナルドはステージ上でキスをしており、マレーシアでは同性愛は犯罪で、最高で20年の刑が処される可能性があった。
こうした振る舞いのためにザ・1975のライヴは早く切り上げられることとなっており、フェスティバルの残りの日程は中止となっている。ザ・1975はマレーシアでのライヴも禁じられている。・1975はフェスティバルが中止になったことで地元マレーシアのアーティストや関連業者から集団訴訟も起こされている。
今年2月、マレーシアの最高裁はザ・1975のメンバーの審理を行い、損失について個人的に責任を問われることはないという裁定が下されている。
「あれはすごくストレスのかかる時間だった」とジェイミー・オーボーンは語っている。「マレーシアのプロモーターを訴えているんだけど、マスコミはその淫らな部分だけを報道して、最高裁で明らかになったこと、マレーシアのプロモーターが契約を破ったという事実は報道しなかった。だから、契約書を交わしているんだよ」
ザ・1975がマレーシアで再びライヴを行う可能性について訊かれると、ジェイミー・オーボーンは次のように続けている。「バンドはマレーシアでもう一度ライヴをやることはないと思う。マレーシアには数々の人権侵害があるから、マット・ヒーリーがあの国に行きたくなるような金額というのはないと思うね」
今年のグラストンベリー・フェスティバルは6月25日から29日まで開催され、ビッフィ・クライロ、ウルフ・アリス、チャーリーXCX、デフトーンズ、ドーチー、ニーキャップ、セイント・ヴィンセントらが出演する。