ザック・スターキーはザ・フーと袂を分かつことになった件について「解雇」されたという自身の見解を語っている。
今年4月、リンゴ・スターの息子で、1996年からザ・フーのドラマーを務めてきたザック・スターキーについては「ロイヤル・アルバート・ホールでの一連の公演」を受けて「袂を分かつという集団での決定」に至ったと報じられていた。しかし、その数日後にピート・タウンゼントはドラマーのザック・スターキーについてバンドから離脱することはないと否定していた。
けれど、5月18日にピート・タウンゼントはザック・スターキーが脱退することを正式に発表しており、「変化の時が来た」と述べている。ピート・タウンゼントは「ザック・スターキーには新しいプロジェクトがたくさんあるし、彼の前途を願っているよ」と続けている。
一方、ロジャー・ダルトリーはザック・スターキーに対してザ・フーを「解雇」されたのではなく、「引退することになった」と説明したという。ロジャー・ダルトリーはザック・スターキーがスーパーグループのマントラ・オブ・ザ・コスモスの活動に集中することになったと認識していた。
今回、ザック・スターキーはザ・フーを引退することになったと認識について納得がいっていないようで、引退と報じた記事のスクリーンショットを投稿しながら、スケジュールの問題はなかったことを改めてファンに伝えている。
「これは完全にデタラメだ。私は解雇されたんだ」とザック・スターキーは述べている。「ロジャー・ダルトリーは他のプロジェクトを終わらせるために『引退した』というのが新しい言い方だけど、ロジャー・ダルトリーには先週電話して、直接ジャマイカのスタジオで2ヶ月近くを費やして、スタジオのプロジェクトは終わらせたことを伝えたんだ」
「来週出るマントラ・オブ・ザ・コスモスのシングルがあるけど、今後の予定は完全に空いている。彼はちょっと驚いていたけど、理解していた」
「これが本当のことなんだ。秋の予定はまったくないから、私はザ・フーのツアーをやって、マントラ・オブ・ザ・コスモスのメンバーはオアシスやハッピー・マンデーズで来年まで忙しくすると思っていた。だから、これはデタラメなんだ」
「私は解雇されたのか、引退したのか。とにかく彼らも言うように、彼らより20歳若いから疲れてなんかいないよ」
一方、ザ・フーはロジャー・ダルトリーのソロ・バンドでやっているスコット・ディヴァーズが新しいドラマーになることも発表している。スコット・ディヴァーズはザック・スターキーの離脱についてファンが「がっかりしている」のは理解できるとしながら、「その責任の重さは巨大なもの」だと述べている。
ザ・フーは先日、今年北米で行われるフェアウェル・ツアーの詳細が発表されている。16公演に及ぶツアーは8月16日にフロリダのアメラント・バック・アリーナで開催される公演から始まり、9月28日にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催される公演で締めくくられる。
