ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンはブラック・サバスによる最後のライヴ「バック・トゥ・ザ・ビギニング」に出演できなくなったことを明らかにしている。
ブラック・サバスは7月5日にバーミンガムのヴィラ・パークで「バック・トゥ・ザ・ビギニング」と題して最後のライヴを行うことが決定している。ブラック・サバスはオジー・オズボーン、ギタリストのトニー・アイオミ、ベーシストのギーザー・バトラー、ドラマーのビル・ワードという結成メンバーによるラインナップで20年ぶりにライヴを行うことになる。
今回、ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンはデトロイトのラジオ局「WRIF」に対して次のように説明している。「残念ながら出演できなくなったんだ。クリードのツアーが翌日に始まってしまうから参加できないんだよね。残念だよ。観るのは楽しみにしているけれど、出演できなくなったんだ」
クリードの北米ツアーは7月9日にケンタッキー州レキシントンで始まる予定となっており、厳密にはブラック・サバスの最後のライヴが行われる7月5日の翌日ではないことも指摘されている。
インタヴューでウォルフガング・ヴァン・ヘイレンはオジー・オズボーンの最も好きなギタリストについても訊かれている。「選ぶのは苦手だね。それは他のギタリストを比較する形で好きじゃないと言ってしまうようなことになるから。ランディ・ローズは素晴らしいと思うけど、トニー・アイオミはレジェンドであり、ジャンルの画期的な創始者であることは否定できないからね。だから、みんなのことが好きだよ。聞きたい答えじゃないと思うけどさ」
ブラック・サバスの最後のライヴにはメタリカ、スレイヤー、パンテラ、ゴジラ、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン、ガンズ・アンド・ローゼズ、アリス・イン・チェインズ、リンプ・ビズキットやコーンのメンバーらも出演して、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロが音楽監督を務めることが決定している。
「バック・トゥ・ザ・ビギニング」は世界的に配信される形となっており、日本円では4300円で視聴チケットが販売されている。配信は日本時間7月5日23時から始まる予定となっており、配信開始から48時間はオンデマンドで視聴可能となっている。
今年2月、シャロン・オズボーンとトニー・アイオミは「バック・トゥ・ザ・ビギニング」がどんなものになるかについて語っている。
シャロン・オズボーンはコンサートについて「なおも健在である昔の楽曲を称えるものになる」と語っている。
「キャリアにおいては、何をやっても前にやっていたことに及ばないという段階はやってくる」とシャロン・オズボーンは語っている。「過去の成功に甘んじて、『みんなは今も好きだと言ってくれているし、売れてもいる。昔ほどのことはできないよ』と言うようなものだけど、それで充分なのよ」
シャロン・オズボーンは最後のライヴについて「ジャンルを切り拓き、それを次のバンドへと受け継いだパイオニアを称えるもの」になると述べている。「こういうことって大抵は亡くなった時に行われることだけど、生きている間にそれが認められるというのは素晴らしいことだと思う」
参加する豪華ラインナップについてシャロン・オズボーンは次のようにコメントしている。「最後に全員が集まった時の写真を想像できる? アイコンが大集合よね。最後の写真はとんでもないものになるだろうし、歴史に残ると思うわ」
先日、オジー・オズボーンは『ガーディアン』紙のインタヴューで健康な状態でライヴをやることを目標にしていると語っている。
「出るつもりだよ。最善を尽くすつもりだ」とオジー・オズボーンは語っている。「登場するしかないだろ」
オジー・オズボーンは次のように続けている。「昔は2時間のステージをやって、走り回ったり、飛び回ったりしていた。今はそんなに走り回ったり、飛び回ったりすることはできないと思う。座っているかもしれない」
「それぞれ何曲かしかやらないと思う。『だまされた』なんて思ってほしくないからな。だから、オジー・オズボーンの曲にしても、ブラック・サバスの曲にしても、数曲をやる予定なんだ」