ロッド・スチュワートは2025年のグラストンベリー・フェスティバルで日曜日のレジェンド枠に出演して、ロニー・ウッド、ミック・ハックネル、ルルと共演している。
これまでもジョニー・キャッシュ、シャーリー・バッシー、ドリー・パートン、ライオネル・リッチーといった有名アーティストが出演してきたレジェンド枠だが、ロッド・スチュワートは現地時間6月29日にピラミッド・ステージに立つこととなっている。
ストリングスのセクションとバグパイプの旋律と共にロッド・スチュワートは“Tonight I’m Yours (Don’t Hurt Me)”でライヴを始め、次のように挨拶している。「レディース・アンド・ジェントルメン、楽しんでくれ。音楽は私たちを一つにしてくれる。音楽は必要なんだ」
フェイセズのバンドメイトだったロニー・ウッドと共演することを事前に明かしていたロッド・スチュワートだが、2020年のブリット・アウォーズ授賞式以来となる形で共演を果たしており、1971年発表の“Stay With Me”を演奏している。
Rod Stewart kicks off his #Glastonbury2025 Legends slot. pic.twitter.com/87lDbqDLkc
— Variety (@Variety) June 29, 2025
フェイセズについては「11曲近く」をレコーディングしたとも報じられており、もしもアルバムがリリースされれば50年以上ぶりとなる。
他にもシンプリー・レッドのミック・ハックネルと共演した“If You Don’t Know Me By Now”では大きなシンガロングが巻き起こり、“Hot Legs”でロッド・スチュワートはルルとデュエットしている。
パフォーマンスの序盤でロッド・スチュワートは「最近中東に関する話題が多くて、それも当然なのだけど、次の曲ではウクライナに注目してほしいんだ」と語って、オージェイズの“Love Train”を披露している。
ロッド・スチュワートは2022年からウクライナへの支援を熱心に続けており、同国からの難民家族のために家を提供している。しかし、ロッド・スチュワートは右寄りの政党「リフォームUK」を支持していることも報じられている。
ロッド・スチュワートはUKの政治状況について『ザ・タイムズ』紙で次のように語っていた。「保守党にはうんざりしている。ナイジェル・ファラージにチャンスを与えないといけない。彼はいい印象だよね。どんな選択肢がある? 彼の家族にも知り合いがいて、兄弟のことも知っていて、気に入っているんだ」
Rod Stewart stuns in a hot pink suit at #Glastonbury2025. pic.twitter.com/04JYNI3mBy
— Variety (@Variety) June 29, 2025
ロッド・スチュワートは主催者のマイケル・イーヴィスの誕生日も祝っており、娘のエミリー・イーヴィスが押す車椅子で登場して、ピラミッド・ステージの観客からの大歓声に手を振って応えている。
この日のセットリストは以下の通り。
‘Tonight I’m Yours (Don’t Hurt Me)’
‘Having A Party’
‘Some Guys Have All The Luck’
‘Love Train’
‘The First Cut Is The Deepest’
‘Tonight’s The Night (Gonna Be Alright)’
‘Forever Young’
‘You Wear It Well’
‘Maggie May’
‘Young Turks’
‘It’s A Heartache’
‘I’d Rather Go Blind’
‘Do Ya Think I’m Sexy?’
‘Lady Marmalade’ [performed by the backing singers]
‘I Don’t Want To Talk About It’
‘If You Don’t Know Me By Now’ [with Mick Hucknall]
‘Baby Jane’
‘Proud Mary’ [performed by the backing singers]
‘Stay With Me’ [with Ronnie Wood]
‘Hot Legs’ [with Lulu and Ronnie Wood]
‘Sailing’
2025年のグラストンベリー・フェスティバルではザ・1975が金曜日のヘッドライナーとして「楽曲とショーマンシップの腕前を再確認させた」ステージを披露しており、ニール・ヤングは土曜日のヘッドライナーとして「伝統的なアプローチにまだ力があることを証明して」みせている。一方、チャーリーXCXは土曜日にアザー・ステージでアルバム『ブラット』期を締めくくるウイニング・ランとも言えるステージを披露している。