ニール・ヤングは来年ハイド・パークで開催されるブリティッシュ・サマータイム・フェスティバルでボブ・ディランと共同ヘッドライナーを務めることについて、その発表方法が「とんだ災難」だったとして主催者を批判している。
ニール・ヤングは先月、来年の7月12日にロンドンのハイド・パークでボブ・ディランとの共同ヘッドライナー公演を行うことが発表されている。
AEGのシニア・ヴァイス・プレジデントであるジェイムス・キングは当時、次のように語っている。「最も偉大なカルチャー・アイコンである2人を引き合わせることができたという音楽史に残る日は、我々がハイド・パークでお届けしてきたイベントの中でも最大規模となることでしょう」
現地時間11月30日からチケットの一般発売がスタートしているこの公演だが、ニール・ヤングは今回、公演の発表は時期尚早であり、自身の計画や価値観と一致しないものであるとしている。
「あの日に発表されるなんて思いもしなかったんだ」とニール・ヤングは自身のウェブサイトである「ニール・ヤング・アーカイヴス」で述べている。「当時はまだポスターに使うアートワークに取り組んでいたところで、公演の詳細に目を通しながら、僕にとって同意できるものかを確認していたところだったんだ」
「そうしたら、突然誰かがやって来てフライングされてしまったんだ。チケットの販売が始まり、公演のアナウンスがされた。すべて、僕の知らないところでね」
ニール・ヤングは続けて、チケットの一般発売がスタートしたことについて、当初は「ニール・ヤング・アーカイヴス」の会員に先行販売権が与えられることが約束されていたとして、それが実現しなかったことに「そうはならなかったんだ」として「怒りを覚えている」と述べている。
ニール・ヤングはまた、ブリティッシュ・サマータイム・フェスティバルのスポンサーを務めるバークレイズ銀行について、「化石燃料に投資している」として懸念を示している。
「僕は科学を信じているんだ。気象変動の危機を懸念しているし、その世界的な影響や美しい孫たちの将来が心配なんだよ」とニール・ヤングは述べ、投稿の下部にバークレイズ銀行について「ダーティーな銀行」と評している。
ニール・ヤングは今回の発表までの一連の流れについて「とんだ災難だ!」とした上で、自身やチームが現在「状況の是正に取り組んでいる」として、「すぐに」ファンに続報を伝えるとしている。
ニール・ヤングによれば「選択肢の一つとして別のスポンサーを付ける」ことも提案しているという。
『NME』はブリティッシュ・サマータイム・フェスティバルの主催者にコメントを求めている。
一方、ニール・ヤングは先日、フェアウェル・ツアーに乗り出すアーティストらを批判し、フェアウェル・ツアーについて「デタラメ」だと語っている。