レディオヘッドのトム・ヨークはラグ&ボーンの新たなショート・フィルムに音楽を提供している。
「ア・ラスト・サパー」と題されたショート・フィルムはラグ&ボーンの2019秋コレクションのために公開されたもので、フォー・テットの“Pyramid”をアトムス・フォー・ピースがリミックスした音源が使用されている。
ショートフィルムは「感覚的に体験」することができる晩餐会がテーマになっていて、ラグ&ボーンの共同創業者であるマーカス・ウェインライトやクリスティン・ジョーンズ、AI、レディオヘッドのコラボレーターであるナイジェル・ゴドリッチが出演している。ニューヨークのエステラでシェフを務めているイグナシオ・マットスとフードライターのテイマー・アドラーがメニューを監修し、リメイク版『サスペリア』にも参加したダミアン・ジャレが振り付けを担当している。
「AIが一晩をかけて招待客の動きから効果的に学習し、進化を遂げていく」とプレスリリースではショートフィルムについて説明されている。
公開された動画はこちらから。
トム・ヨークはこれまでにもラグ&ボーンとコラボレーションを行っており、昨年は2本のショートフィルムに楽曲を提供しているほか、ブランドのコレクションにも楽曲を提供している。また、トム・ヨークは2017年のニューヨーク・ファッション・ウィークで行われたラグ&ボーンのパーティーでナイジェル・ゴドリッチと共にDJを行っている。
一方、トム・ヨークは先日、イギリスのEU離脱に向けたテリーザ・メイ英首相のやり方を批判し、ドイツのアドルフ・ヒトラー政権である第三帝国の初期になぞらえている。
トム・ヨークはテリーザ・メイ首相が移民に対して敵対的な環境を推し進めていると批判し、首相は「ヨーロッパの何百万人の命を取引の道具として」利用していると語っている。
「この国の市民と議会をおびやかすべく、この国をありとあらゆる形で無秩序に陥れてもらいてくてあんたに投票した人なんていないんだよ」とトム・ヨークは述べている。
「ヨーロッパの何百万人の命を取引の道具として議論することで、計り知れない数の困難や苦痛を生み出し、ナチスの第三帝国の初期の頃のようなを流れを引き起こして欲しくて、あんたに投票した人なんていないんだ」