エルトン・ジョンの伝記的映画『ロケットマン』の監督であるデクスター・フレッチャーは間もなく公開の作品から同性同士のセックス・シーンを削除したという噂を否定している。
UKでは5月24日に、アメリカでは5月31日に公開される『ロケットマン』はエルトン・ジョンのセクシャリティを取り上げたシーンをカットしたと報じられていた。
しかし、監督のデクスター・フレッチャーはその後ツイッターで映画はまだ完成していないとして、エルトン・ジョンの肖像のすべてを描くことを約束している。
「『ロケットマン』についての多くの憶測を見たよ!」と彼はツイートしている。「いいことだよ! まだ完成もしてないんだから、ほんの噂でしかないんだ。これまでも、これからもいつだって禁止事項はないし、パラマウントやプロデューサーが熱烈な支持と信頼を寄せている音楽物語だからね。5月24日に自分の目で確かめてくれ」
これはフレディ・マーキュリーの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』が当初ストレートウォッシュである(異性愛化している)と批判されたのに続く事態となっている。
デクスター・フレッチャーのコメントと合わせて、主演のタロン・エガートンは「猥雑に」エルトン・ジョンを演じてもいいと彼自身が全面的に許可してくれたと語っている。
「エルトンは基本的に、時に彼のことを猥雑に見せてもいいという許可を与えてくれたんだ」とタロン・エガートンは語っている。「映画は本当にひどい状態のエルトンがリハビリに乗り出すところから始まるんだ。このリハビリの部屋から彼の体験を物語ることによって、彼の人生を知ることになるんだよ」
彼は次のように続けている。「この映画は主として彼の人生や活動を祝福するためのものだけれど、調子のよくない人が回復していく物語でもあるんだ」
降板したブライアン・シンガーに変わって『ボヘミアン・ラプソディ』の監督も務めたデクスター・フレッチャーは、先日、『ロケットマン』はいわゆるこれまでの伝記映画というよりも「ミュージカル・ファンタジー」と評している。
「エルトンはストーリーテラーで、それは時代の記憶でもあります。そして、時に私たちの記憶は私たちに錯覚させることもあるわけです」と彼は語っている。「それが私たちが取り上げたアイディアです」と彼は語り、プロデューサーの一人として映画に積極的に関与しているエルトン・ジョンのことを、その人生について「常に正直でオープンな人だった」としている。
「この映画の強みの一つだよ」とデクスター・フレッチャーは語っている。「自己弁護的なものじゃないんだ」
映画『ロケットマン』は邦題『ロケットマン』として、2019年日本公開されることも決定している。