マドンナはレディー・ガガと「敵対関係にあったことはない」として、彼女との確執を報じたメディアを批判している。
マドンナとレディー・ガガは後者が2011年にリリースした“Born This Way”が、マドンナの1989年発表の楽曲“Express Yourself”に類似していると話題になった際に確執が報じられていた。
以降、両者はメディアを通じて応酬を続けており、レディー・ガガは2016年にマドンナとの確執に言及して、自身は自分で楽器を弾いているもののマドンナはそうではないとして、彼女との比較は「馬鹿げている」と批判している。
マドンナとレディー・ガガは2019年の2月になってようやく仲睦まじい姿を公に公開しており、レディー・ガガは歌曲賞を受賞した今年の第91回アカデミー賞の後に行われたマドンナのアフター・パーティーにマドンナのマネージャーであるガイ・オセアリーから招待され、お互いに抱擁している写真が公開されている。
マドンナは今回、英『ヴォーグ』誌との新たなインタヴューの中で、8年間にわたって報じられてきたレディー・ガガとの確執について言及している。
「人々は敵対関係というと色めき立つのよ。その人たちが敵対関係になくてもね」とマドンナは語り、メディアが女性たちを対立させようとする風潮に苦言を呈している。
率直に語った今回のインタヴューの中で、マドンナは現時点でプライベートでもミュージシャンとしても自身のようなキャリアを送っている人物はいないとして、尊敬できるミュージシャンは存在しないとも語っている。
「今生きている人で、私のロールモデルになっているような人はいないわ。だって、私のようなことは誰もやっていないわけだから。そう考えると恐ろしくなることもあるわ」と彼女は語っている。「自由のために闘った素晴らしき偉大な女性たちに想いを馳せると、(哲学者の)シモーヌ・ド・ボーヴォワールや(活動家の)アンジェラ・デイヴィスのような人たちには、子供がいなかったわけだから」
「6人の子供を持つ独身の親として、私はこれからもクリエイティヴに、アーティストとして政治的な活動も続けていくつもりよ。声を上げて、できることはすべてやるわ」とマドンナは続けている。「そういうわけで、私のような地位にある人は他にいないのよ」
マドンナは6月14日に前作『レベル・ハート』以来4年ぶりとなる通算14作目となるニュー・アルバム『マダムX』がリリースされることが発表されている。