ZIGZO LIVE TOUR 2014 “FOREVER YOUNG”

「I CULT YOU」では大西 啓之のベースが妖しくもグルーヴを奏で、「君をいつまでも」のアコースティックギターと絡む重低音が、シングルライクな楽曲であるにも関わらず勢いを感じさせるのは、バンドとしての熱量がパフォーマンスに込められているからだろう。
「言葉である以上、気持ちを込めないと伝わらないから、歌は全部ラブソングだと思う。」と話す高野 哲に、会場からは暖かい拍手が起こる。

「My Sweet Shame」で刻まれる櫻澤 泰徳のリズムは、ミドルテンポの楽曲に激しく刻まれ、「my problems」での緩急は圧巻で、楽曲の表情をビートでここまで表現できるドラマーは中々いないだろう。「ファッションモンスター2」はファーストシングルに収められている楽曲なのだが、”色褪せない”という言葉は正しくこの楽曲に当てはまる。初期衝動だけではない、今のZIGZOから放たれる音は、せめぎ合いの中にもメンバー同士の信頼からなせるグルーヴがあるからだ。

「FOREVER YOUNG」に収録された「空飛ぶピアニスト」「しわくちゃな夢」では、歌と演奏を聴かせ届けるという、本ツアーのコンセプトが味わえる。それは、卓越した演奏力と心に届けられる楽曲があるからこそである。ギターを置いた高野 哲は、「Dancing in the chains」「Beyond the moment」とボーカルに徹し、ステージ中を動き回り表現する。

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