花田裕之 インタビューvol.27

—自分の世界での楽しみ

—各地でのライブに加え、流れでは場所を問わず街の飲み屋さんでも演奏されていますが、これは敢えて選んでいらっしゃるのですか?

敢えて場所に拘りたくないちゅうか。弾き語りで飲み屋みたいなとこでやる方がね。逆に照明があってステージがあるような、ライブハウスで弾き語りをやりたくないから。やっぱ、好きな曲とか自分が影響を受けた曲を歌いたくなるから。そういうときに、ちゃんとした場所でやるのは気分的に違う気がする。

—敷居が高いような感覚ですか?むしろ、昔でいうBLUE NOTEのような、飲み食いしながら聴いてくれればそれでいい?

あんまりガヤガヤしてるのは大変やけど(笑)、バンドだけのときは出来なかったし、1人でやってるから気楽やしね。

—当日の選曲もその場所によって変えられたりされますか?

微妙に違う(笑)。場所もそうだし、そのときの気分もね。バンドでやるときは、セットリスト書いてPAの人に出すけど、そういうのいらないからね。

—通常のライブでは、オーディエンス側の熱気だったり声援が、演奏面でのパワーになったりして、同じ空間にいる全ての人と作り上げることがあると思うのですが、流れの場合はそういた要素や世界はあるのでしょうか?

いやぁ、自分の世界での楽しみやね。自分の歌いたい曲をカバーも含めて演奏してるから、外向きじゃない。

—逆に我々お客さん側が、花田さんの世界を覗かせてもらっている感じですね。

カラオケちゅうか(笑)、そういう世界やから、聴いてるお客さんで「多分、この曲知らないだろうな」っていうのをやるわけだから、すいませんって感じ。

—だとしても、この流れの等身大での花田さんがあるからこそ、ROCK’N’ROLL GYPSIES もbnad HANADAも続けられるのではないでしょうか?

そうやね、カミングアウト出来てるからね(笑)。その分、エレキでやるバンドの楽しさも大きいけどね。だからどっちかには決められないし、どっちともないとやっていけない。

—今後もこのそれぞれのスタイルを続けていくことになりそうですか?

基本的には、この感じでいくと思うよね。

—これだけの活動場所がある中で、新曲への声も多いと思います。加えて、サポートやセッションなどもされていますし、そこでの触発や日々のライブ活動の中で、楽曲が溜まっていらっしゃるのでは?

そうだといいんだけど、曲作るときは篭ってないと作れないタイプで。旅が多いし、そういう生活だから逆になかなか出来ない。篭ったら作れるっていうのが気持ちとしてあるけど、旅の楽しさがあるから出来んな(笑)。

—(笑)。それは昔から変わっていらっしゃらないんですか?

そう。昔は、ライブの回数なんて少なかったからさ。ある意味暇で(笑)、その期間で篭れてたから作れてたけど、今は出っ放しだから。どっかで曲作りのときに割り切らないといけない。

—曲を作ると言っても、自分自身が認められる曲を作るということは、旅先で出来るミュージシャンの方もいれば、花田さんのようにそのことだけに集中して出来る方もいて、全ては良い作品を作り出したいが故にですしね。

カッコつけるじゃないけど、変に”良いもの作りたい”っていう邪念みたいなものもあって。今の生活を認めた上で、曲を作る気分になってないのはイヤだけどね。そう考えると、レコード会社と契約してた頃みたいに、期限があるというのは、あれはあれで良かったのかもしれんしね。

—続けていくこと

—ただ、急にそのプレッシャーを自分に掛けられないですしね。その分、私たちはライブを通して今の花田さんに触れることが出来ますし、花田さん自身も好きなことを続けてこられた中で、今年55歳を迎えられるのはすごいことだと思います。

55ね(笑)。よく生きてきたなって。40代になるときもそう思ったけど、信じられないね。

ー昨日も出演された鮎川誠 Presents 『シーナの日』#1 ~シーナに捧げるロックンロールの夜~では、花田さんの更に一回り上の鮎川さんを間近で見られて、まだまだって思われたりしないですか?

いやぁ、昨日会って逆に若返ってないかって思うくらい、やっぱすごいなと思うよ。まあ、オレなりに色々やってきて、今の環境が今後も続けていきたい感じになってるから、それから大きく外れることはないと思う。だから、今を続けていくことが出来たらいい。


取材:2015.04.08
インタビュー・テキスト:Atsushi Tsuji(辻 敦志) @classic0330
photo:Hiromi Morimoto

Web http://hanada.cc/

ライブ

● 2015.05.02(土) 下北沢DaisyBar DaisyBar 10th Anniversary
出演:band HANADA(Vo&G 花田裕之・B 井上富雄・Dr 椎野恭一・G 大西ツル)
OPEN 19:00 / START 19:30
料金:前売 4500円(D別) / 当日 5000円(D別)
プレイガイド:ローソンチケット 0570-00-0777
Lコード予約 http://l-tike.com Lコード:72902
イープラス http://eee.eplus.co.jp
DaisyBar店頭/予約 03-3421-0847
問い合せ:下北沢DaisyBar 03-3421-0847
ホームページhttp://daisybar.jp/

● 2015.05.12(火) HOBO CONNECTION 2015 ローリング・ジェントルメン 酔いどれナイト
出演:リクオ/花田裕之/ 武藤昭平 with ウエノコウジ
¥4000 当日 ¥4500メール予約 reserve@rikuo.net(件名を「酔いどれ」としご予約氏名、人数、ご連絡先を明記の上送信してください、折り返し受付完了メールをいたします。 jirokichi 店頭予約は 4/12 ~ 問)03.3339.2727 (18:00-24:00) ライブ詳細告知に関して何かご質問などありましたら、 こちらのメールにて返信でいただくか 私いせ(mailto:isekaori@gmail.com)までご連絡下さいませ。

● 2015.05.15(金) 神戸 brothers & sisters 流れ
神戸市中央区下山手2-17-13日宝壱番館308
出演:花田裕之OA 石田秀一(イナズマクラブ)
18:30 開演19:30
¥3000drink別
brothers & sisters 078-332-0208

● 2015.05.17(日) 山口防府 印度洋 流れ
出演:花田裕之/OpeningAct:あり
開場:19:00 開演:19:30
前売、当日とも:¥3,500 (1ドリンク付)
問い合わせ:0835-38-5324 090-8243-2599
会場:印度洋 住所:山口県防府市栄町1-3-30長宗ビル地下1階
TEL :0835-38-5324

● 2015.05.16(土) 広島廿日市 gallery space 5.15 流れ
広島市廿日市市佐方4-6-48-1f
開場18:00 開演19:00
料金: 1 premium seat 5 limited ¥5500 2drink+ sign 2 adv ¥3500 door ¥4000 drink 別
問い合わせ:gallery space 080-9795-1738 0829-30-3007
mail:quadrophenia.4@nifty.com gallery space 5.15

● 2015.05.23(土) ウルフルケイスケ誕生日ライブ
渋谷 CLUB QUATTRO
info:http://www.ulfulkeisuke.com/mail/

● 2015.06.06(土) 田川 田川ダイヤモンドムーン 流れ 2015
出演:花田裕之 (オープニングアクトあり)
開場18:30/開演19:00
料金:前売 ¥3,000 + 1ドリンクオーダー 当日 ¥3,500 + 1ドリンクオーダー
店頭販売:Diamond Moon(田川市魚町14-7/tel 0947-46-3840)
Eメールでの前売り予約受付け mail : mailto:n_d_office73@yahoo.co.jp
問い合わせ:mailto:n_d_office73@yahoo.co.jp
Diamond Moon(田川市魚町14-7/tel 0947-46-3840)

● 2015.06.07(日) 玉名 和酒 bar 酒楽( しゅがく) 流れ
出演:花田裕之 OA / 平田祐樹
開場 19:00 開演 19:30
料金:¥3000 drink別
問い合わせ:熊本県玉名市高瀬459 090-1167-4320 (吉田)

● 2015.06.12(金)「ROCKETS CINEMA SPECIAL ”大阪爆裂紳士”」
大阪府大阪市浪速区難波中2-11-1 なんばピア6025
出演:花田 裕之 / 石井 岳龍 / 島田 角栄 / 瀬尾 みつる / the psycrons DJ mai MC 渡辺 真
OPEN 18:00 START 18:30
Charge adv¥2,500 / door¥3,000 (Drink別)
問い合わせ ROCKETS 06-6649-3919

● 2015.06.14(日) 『ウーララ15周年イベント ″流れ″』
オープン6時半 スタート7時半 チャージ前売3500円 当日4000円(どちらも+1ドリンク代)

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