記念すべき10回目の開催を迎えた、西川貴教主催フェス「イナズマロック フェス 2018」に15万人が熱狂

 24日、イベント3日目も快晴。オープニングアクトは大阪出身の3人組ボーカルユニット、ベリーグッドマン。2014年、2016年の風神ステージに出演、今年はステップアップして雷神ステージへの登場となった。初っ端から「Sixth Sense」のリズムに乗せて歌詞に「イナズマ」というワードを盛り込み、会場全体を盛り上げる。最新シングル「ライオン(2018New Ver.) 」を含め全6曲を披露、白いTシャツに「イナズマロック フェス」と書いたものを仕込んでいたりと、イベントへのリスペクトを体現する姿に客席からも大きな拍手がおくられた。

 橋川渉 草津市長の挨拶に続いて登場したTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEは、昨年のイマズマ2日目に出演予定だったアーティストで、オファーから1年越しのステージとなった。「西川さん、イナズマロック フェス、10周年おめでとうございます」「音楽好きな方、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです」と丁寧にMC。「Lightning」「LA FIESTA」などのダンスパフォーマンスナンバーから、「Only One」といったボーカルを聞かせるバラードまで全9曲を披露、幅広い魅力を見せた。

 続いては、2年ぶり4回目のイナズマ出演となった名古屋出身の3人組、Sonar Pocket。ライブは「好きだよ。~100回の後悔~」でしっとりとスタートした。「イナズマを楽しみにしてきた気持ちはみんなと変わらない」と、他にも「ファンファーレ」「365日のラブストーリー。」など全部で5曲をプレイ、客席を賑やかに盛り上げた。メンバー紹介の際、高身長のko-daiは「西川さんにおいしいごはんをたくさんご馳走になって、こんなに大きくなりました」と、西川との交流も明かした。

 BLUE ENCOUNTは、イナズマ初登場。田邊駿一(Vo./Gt.)は、「初出演でメインステージのアクトをさせてもらえるなんて」と喜びを口にしつつ、7歳年上の姉が高校生の時に初めて行ったライブがT.M.Revolutionで、帰宅後ライブの興奮冷めやらぬまま幼い田邊をつかまえて「お前、歌手になれ!」と言ったエピソードも披露。「普段は最後にやる曲だけど、今日はのっけからクライマックスを作りたい」とライブの定番曲「もっと光を」を前半戦でプレイするなど、バンドの勢いを客席にダイレクトに伝える。他にも「DAY×DAY」「VS」など全6曲をプレイして、会場の一体感を高めた。

 4人組ロックバンドのKEYTALKは、昨年に続き2度目の出演となる。勢いよく「桜花爛漫」「Summer Venus」の2曲を繰り出したあと、寺中友将(Vo./Gt.)はビールを一気飲み。口元が滑らかになったところで「去年初めて出させていただいたんですが、西川さん、今年も呼んでいただいてありがとうございます!」と西川に感謝の意を伝え後半戦へ。「MURASAKI 」「MATSURI BAYASHI」「MONSTER DANCE」とレア曲から定番曲まで、ファンも驚くセットリストで、イナズマでのパフォーマンスへの気合いが感じられた。

 沖縄在住のHYも、昨年のイナズマ2日目に出演が予定されていたバンド。代表曲「AM 11:00」からスタート、すぐに観客をバンドのペースにのせてしまうのは、結成18年の貫禄といえよう。仲宗根泉(Key./Vo.)は歓声を煽ってから「こんなんじゃ、後ろ(バックヤード)で聞いてる西川さんがショックをうけるよ」と厳しいひとこと!それに負けじと、会場にはさらなる歓声が響いた。「エール」や「ホワイトビーチ」などライブでの定番曲を含めて5曲をプレイ、イナズマに心地よい風を吹かせてくれた。

 続いて登場したのは、今年再始動した堂本剛のプロジェクト・ENDRECHERI。昨年のイナズマに堂本剛としての出演を予定していたが体調不良の影響で残念ながらキャンセル。だが今年はENDRECHERIとしての出演が実現したのだ。「HYBRID FUNK(short ver.)」でプレイはスタート。バンドにホーン、女性コーラスも入って奏でるファンクなサウンドは、一瞬にしてフェス会場をグルヴィーで大人の雰囲気にしてくれる。すっかり日の落ちた客席は、さながらクラブのよう。堂本の歌声や自らつま弾くギターの音色に、観客は各々自由に体を揺らして楽しんでいる。最後の「FUNK SESSION」では女性コーラスがハイトーンで「イナズマロッーーーーーーク」と歌い上げ、客席から大きな歓声があがった。10年のイナズマの歴史の中に、新たなページが加わった瞬間だった。

 そし3日間の大トリは、T.M.Revolution。黒いジャケットにメタルの甲冑風の装飾がついた衣装に身を包み、観客の大歓声に迎えられて登場した。8人の女性ダンサーを引き連れ「WHITE BREATH」「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」と、おなじみのナンバーを繰り出す。「2年ぶり、いや3年ぶりにこのステージでイナズマロック フェスのファイナルを飾ることができて、本当に嬉しいです。全員の願いです、ありがとうございます」とMC。後半「FLAGS」「SWORD SUMMIT」「DOUBLE DEAL」とハードなナンバーを畳み掛けると、客席は興奮の渦に包まれた。歓声をゆっくり聞く間もなく、観客の帰りの足を心配した西川が「全員でラストの曲、やっちゃっていいすか。忙しなくて申し訳ないけど、これもイナズマらしくていいでしょ」と苦笑い。琵琶湖をテーマにしたナンバー「Lakers」を、出演アーティストと共に歌った。

 最後に西川は「これまでこのイベントに少しでも関わってくれた人、フリーエリアでもいい、ここに来てくれたことがある人、全ての人に、ありがとうございました」と感謝を述べ、そして「また会おうぜ!」と来年の開催を約束。会場の空には大きな花火が上がり、10周年の「イナズマロック フェス」は幕を閉じた。

イナズマロック フェス公式サイト

http://inazumarock.com/

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