『オフィサー・アンド・スパイ』ロマン・ポンランスキー監督インタビュー到着

オフィサー・アンド・スパイ

巨匠ロマン・ポランスキー監督最新作『オフィサー・アンド・スパイ』を、6月3日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開。
『ゴーストライター』のロバート・ハリスと再びタッグを組み歴史的冤罪事件“ドレフュス 事件”を圧巻の映像美でサスペンスフルに再現、現在 88 歳のロマン・ポンランスキー監督インタビュー到着。

ードレフュス事件を映画化したいと思ったきっかけー
「大事件を元にした優れた映画は多くありますが、ドレフュス事件は傑出した物語性があると思います。“冤罪をかけられた男”というのは話として魅力がありますし、反ユダヤの動きが活発化している現代にも通じる問題です。まだ若かった頃、エミール・ゾラの半生を描いたアメリカ映画でドレフュス大尉が失脚するシーンを見て、打ち震えました。その時、いつかこの忌まわしい事件を映画化すると自分に言い聞かせました。」

ーこのテーマを映画化するといったときの周囲の反応はー
「ドレフュス事件について取り上げるというと、誰もが好意的な反応でした。しかし、実際にどんな事件なのか知っている人は、少ないことが分かってきました。実体が知られないままに、みんなが知っていると思ってしまっている歴史上の出来事のひとつです。」
(制作については)「7年前に企画を話した時、アメリカの支援を受けるには英語での制作が必須と言われました。でも、フランスの軍人たちが揃って英語を話す姿は想像できません。リアルさを再現するためにフランス語でこの映画を作りたかったんです。それから、2018年にプロデューサーからフランス語での制作を打診され、ついに撮影をスタートすることができました。」

ーキャスティングについてー
「ジャン・デュジャルダンは対敵情報活動を率いるジョルジュ・ピカール役にぴったりだと思いました。ピカールにそっくりだし、年齢も同じで、素晴らしい俳優です。映画にはスターが必要で、アカデミー俳優のデュジャルダンは適任です。彼を選んだのは当然の流れで、彼は喜んで引き受けてくれました。」
「ピカールは自分の信念に従い、軍の考えに服従するより真実を知ること選びました。ドレフュスがスパイとされたことに疑念を持ち、ピカールは軍の制止を振り切り捜査を続け、真犯人を示す証拠を見つけるのですが、核心に迫るほど、軍の過ちがもたらした問題の渦中に自分がいることを畏れるようになります。」

―反ユダヤ感情は消滅したのではなく、変容し、別の顔を持ち現在も続いています。今日における新しいドレフュス事件は起こりえると思いますか?
「現代のテクノロジーでは筆跡鑑定の不備で有罪になるようなケースはありえないでしょう。昔は軍隊が無限の権力を持っていましたが、もはや神聖な存在なんてありえません。今日の私たちは軍隊を含め全てに対して批判することを許されています。しかし、別の事件が起こる可能性は十分あります。冤罪、ひどい裁判、腐敗した裁判官、そして、ソーシャルメディア。事件が起こりうる要素はすでに揃っています。」

ーこの映画についてー
「私にとってこの映画はスリラーです。ピカールの主観的な視点で語られている。観客は彼とともに捜査を進めている感覚になります。また、重要な出来事やセリフの多くは、当時の記録から事実を忠実に描いています。」

―この映画はあなたにとってカタルシスのようなものだったのでしょうかー
「いや、そんなことはありません。私の作品はセラピーではないです。ただこの映画で描かれている迫害の多くを知っているのは認めざるを得ないし、それが僕を奮い立たせたのは事実です。」

鬼才ポランスキーの最高傑作にして最大の問題作『オフィサー・アンド・スパイ』は本日より全国公開。歴史を変えた逆転劇をスクリーンで目撃せよ!

オフィサー・アンド・スパイ

オフィサー・アンド・スパイ

監督:ロマン・ポランスキー 脚本:ロバート・ハリス、ロマン・ポランスキー 原作:ロバート・ハリス「An Officer and a Spy」
出演:ジャン・デュジャルダン、ルイ・ガレル、エマニュエル・セニエ、グレゴリー・ガドゥボワ、メルヴィル・プポー、マチュー・アマルリック他
2019年/フランス・イタリア/仏語/131分/4K 1.85ビスタ/カラー/5.1ch/原題:J’accuse/日本語字幕:丸山垂穂 字幕監修:内田樹
提供:アスミック・エース、ニューセレクト、ロングライド 配給:ロングライド        公式サイト:longride.jp/officer-spy/

©️GuyFerrandis-Tousdroitsréservés

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