2020年7月、世界は類稀なる存在を失った。エンニオ・モリコーネ、享年91歳。500作品以上の映画とTVの音楽を手掛け、アカデミー賞®に6度ノミネートされ『ヘイトフル・エイト』(15)で遂に受賞、全功績を称える名誉賞にも輝いた。そんな伝説のマエストロに、弟子であり友でもあるジュゼッペ・トルナトーレ監督が密着、結果的に生前の姿を捉える最後の作品となってしまった音楽ドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が1月13日(金)に公開決定、本作を一足早く干渉した漫画家・弘兼憲史、スタジオジブリ・鈴木敏夫、歌手・平原綾香ら著名人12名から絶賛コメントが到着!
漫画家の弘兼憲史は「漫画が映画に叶わない部分があるとすれば音楽である。偉大なる作曲家エンニオ・モリコーネの楽曲は、私が作品を描く時に常に頭の中を駆け巡っている」と述べ、スタジオジブリの鈴木敏夫は「この人の半生をみていくと、その生き方がぼくの親しい久石譲さんと折り重なってしまう。」とコメント、歌手の平原綾香が「開始5分で涙が溢れました。音楽家として生きるためのヒントがここにはあります。大好きなモリコーネと同じ時代に生きたこと、このドキュメンタリー映画に出会えたことに感謝!」と絶賛を寄せた。
併せてトルナトーレ監督から日本に向けたメッセージ動画も解禁。家を訪ねた時いつも彼がピアノの前で聞かせてくれた音楽の新しいアイデアのことや、「まるで同い年のように」仕事抜きで音楽や映画、人生や家族について語り合ったたくさんの時間を懐かしむように語り、最後「日本の皆さんこんにちは。この映画はエンニオ・モリコーネに捧げた作品です。この映画が皆さんのお気に召せばと願っています」「この映画がエンニオ・モリコーネの生涯について情報を提供して、彼の音楽を愛する方々が人間性や個人史という視点から彼のことを知ってもらえたら嬉しい」「『モリコーネ 映画が恋した音楽家』を見てくれてありがとう。とても感謝しています。私と協力してくれた人がこの映画を慈しんだように、皆さんがこの映画を慈しんで下されば幸いです」「ありがとうございます、映画をお楽しみに」と笑顔で日本へのメッセージを締めくくった。
なお、公開を記念した企画も続々決定!日本発信のオリジナル・コンピレーション盤『ENNIO MORRICONE』や書籍『エンニオ・モリコーネ 映画音楽術』の発売に加え、モリコーネが手がけた名曲の数々を存分に堪能できるDJイベント「ラ・カーサ・デ・ムジカ featuring ENNIO MORRICONE」の開催など、ますます盛り上がりを見せる“モリコーネ”にぜひご注目ください。
コメント全文(50音順/敬省略)
人のために、音楽のために、映画のために、一途に向き合い続けた音楽家の記録。
美しい調べの裏側にある圧倒的な誠実さに、時を超え、魅了され続けるのだろう。
★江﨑 文武 (音楽家)
エンニオの音楽の考え方や作り方を細かく知ることができる貴重な映画でした!
何だか自分と似ているようで嬉しくもなりました。
もちろんエンニオの足元にも及ばないのは言うまでもありません。
★川井 憲次 (作曲家)
天地創造中の神様を見ているよう。
★菅野 よう子 (作曲家)
モリコーネは、映画音楽に導かれ、孤独を編曲し、反発に抵抗し、多くのフォロワー達に影響を与え、
偉大なるマエストロであり続けた。その生き様に誰もが感涙する。彼が“映画音楽”そのものであるなら、
このドキュメンタリーは、彼が奏でる永久保存版のサントラであり、人生のメロディだ。
モリコーネのような音楽家は、もう現れない。
★小島 秀夫 (ゲームクリエイター)
<ニュー・シネマ・パラダイス>が大好きで、これまで何度もテーマを指揮してきた。
モリコーネのこのメロディーはとにかく美しい、そして懐かしさと共に自分が子供の頃から大切にしてきたものへの愛情が、
静かにけれど立体的に聴く者の感情を揺さぶる。彼の音楽は私の心に真の音の喜びを与えてくれる。
モリコーネが映画音楽と絶対音楽との狭間で大きな苦しみと葛藤を抱えていたことを初めて知った。
そして彼にこんなにもバッハから超現代音楽までの知識と挑戦があったことは大きな驚きだった。
絶対音楽と映画音楽の融合、これこそがマエストロ・モリコーネが我々に残してくれた、とてつもなく大きな遺産だと思う。
★佐渡 裕 (指揮者)
この人の半生をみていくと、その生き方がぼくの親しい久石譲さんと折り重なってしまう。
★鈴木 敏夫 (スタジオジブリ)
タランティーノ監督の『ヘイトフル・エイト』でモリコーネと同じ映画に関わることができ、本当に光栄でした。
オスカー授賞式会場で、6度目のノミネートでついにエンニオ・モリコーネの名前が呼ばれた時、
僕も夢中で拍手喝采をしていました。本作を見るといかに彼が挑戦を続けてきたのか、
そしていかに映画音楽を愛してきたのかがわかりました。映画への愛に貫かれた人生に、本当に刺激を受けました。
★種田 陽平 (美術監督)
開始5分で涙が溢れました。音楽家として生きるためのヒントがここにはあります。
大好きなモリコーネと同じ時代に生きたこと、このドキュメンタリー映画に出会えたことに感謝!
★平原 綾香 (歌手)
漫画が映画に叶わない部分があるとすれば音楽である。
偉大なる作曲家エンニオ・モリコーネの楽曲は、
私が作品を描く時に常に頭の中を駆け巡っている。
★弘兼 憲史 (漫画家)
傑作!
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』と出会い、子供心にも
映画音楽に魅了されました。― その瞬間を思い出し、懐かしい灯火が心に宿った。
★富貴 晴美 (音楽家・作曲家)
口笛、鞭、空き缶、鐘……あらゆるものを楽器に使い、対位法、不協和音、12音技法、具体音楽、絶対音楽……
あらゆる実験に挑戦しながら、同時に人種や民族や文化や世代を超えて心揺さぶる音楽を作り続けたモリコーネ。
本人が語るその創造の秘密は驚愕の連続! 『シシリアン』のテーマにバッハが隠されていたなんて!
楽器も弾かず、歌も歌わず、いきなり譜面を書いてたなんて!
★町山 智浩 (映画評論家)
何てスゴい‼️と、157分観入ってしまった。
90歳になる人が、500以上も手がけた自分の作品を、歌いながら語ってくれるのだ。
私なんか、自分が書いたわずかなヒット曲の歌詞も覚えていないのに〜。
『夕陽のガンマン』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『ミッション』
どれも音楽があってこそ、今も感動がリフレインしている。
★湯川れい子(音楽評論・作詞家)
モリコーネ 映画が恋した音楽家
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』
原題:Ennio/157分/イタリア/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:松浦美奈 字幕監修:前島秀国
出演:エンニオ・モリコーネ、クリント・イーストウッド、クエンティン・タランティーノほか
公式HP : https://gaga.ne.jp/ennio/
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