スリップノットのフロントマンであるコリィ・テイラーは過去に飲酒や喫煙の習慣を断った体験を振り返っている。
これまでにも過去に抱えていた依存症の問題について公にしてきたコリィ・テイラーは今回、BBCラジオ6のメアリー・アン・ホッブズの番組に出演して、禁酒や禁煙に成功した経緯について語っている。
「自分のやっていることが自分にとって重要な意味を持っていることに気がついて、そのことに全力で取り組みたいと思うようになる時がくるわけでさ」とコリィ・テイラーは語っている。「知っての通り、俺はちょっと変わっているところがあるから、やると決めたら何が何でもやり通そうとするんだよ」
「飲酒の問題は長年にわたって抱えていたものでね。とりわけ、俺には何かに依存しやすい側面があるんだ」と彼は続けている。「ただ、それと同時に、何かを止めると決めたらピタッと止められるという、変わったスイッチも持ち合わせていてね。(止めると決めた)1年間は俺にとって、10年のような心地だったよ」
「それから、次はタバコを止めたんだ。自分でも止められるとは思っていなかったんだけどね。最悪だったとは言わないまでも、これも同じくらい難しいことだったよ」とコリィ・テイラーは続けている。
「ただ、その後で『オーケー、もう止めるものはない。自分を向上させるためには何をすればいい?』って思うようになるわけでね。そういうわけで、俺は食事だったりを見直して、自分自身のことをより考えるようにした。トレーニングを再開して、ステージに立った時に、20年来で最高のショウができることを確信できるまでにフィジカル面を整えることを目指したんだ。そういう姿勢が、今も(節制が)続いていることに繋がっているんだ」
コリィ・テイラーは昨年11月にも依存症の問題について言及しており、何かを生み出すためにお酒や薬物を摂取する必要はないと語っている。
音楽業界における依存症の問題について彼は次のように語っている。「実際に(依存症に)なってしまっている人たちによって言われていることだと思うんだ……彼らは化学物質なしでは何かを生み出すことができないと思わせたいんだよ。それって中毒者の発言なわけでさ。なぜなら、俺も昔はパフォーマンスについて同じことを自分に言い聞かせていたんだ」
「俺も昔は、自分は少なくともウイスキー・コークを1杯は飲まないとパフォーマンスできないと思い込んでいたんだ……それが2杯になり、ボトルの半分の量になっていったわけでね。それこそが依存なんだよ。そういうわけで、(お酒や薬物が必要だというのは)自分たちの依存を肯定してくれるような人々を探している中毒者が作り出した神話のようなものなんだよ」
コリィ・テイラーは続けて、他の人たちの選択の自由を咎めるつもりはないとした上で次のように語っている。「この国の法律ではないけどさ。何かを生み出すために酒を飲む必要はないわけでね。楽しい時間を過ごすためにお酒を飲む必要はないんだ」