ブリトニー・スピアーズは後見人制度について証言を行う前日に後見人制度の犠牲者であることを伝えるために警察に通報していたことが明らかになっている。
ブリトニー・スピアーズは2008年から後見人制度の下にある。ブリトニー・スピアーズは6月23日にロサンゼルス最高裁で判事のブレンダ・ペニーに対して後見人制度について24分間の証言を行っている。
ローナン・ファローとジア・トレンティノによる『ニューヨーカー』の記事では警察への通報が行われた後、ブリトニー・スピアーズのチームの人間は「必死にお互いにショート・メールを送るようになった」とのことで、「明日ブリトニー・スピアーズが何を語るのかについて心配し、独自で臨む公判への準備する方法について議論していた」という。
記事では2000年代後半に後見人制度が適用されるようになった経緯についても検証されている。2007年にブリトニー・スピアーズを担当していた弁護士のロビン・ジョンソンは次のように語っている。「彼女に落ち度はありませんでした……彼女の生活にはたくさんの人が関わっていて、それがすべてのクレイジーさの元凶となっていました。私には彼女について軽蔑するようなことは何もありません……これまでの人生で関わってきた中でも最も悲しい一件の一つでしょう」
家族ぐるみの友人だったジャクリーン・ブッチャーは2008年に後見人制度が適用された経緯を次のように振り返っている。「手続きは10分程度のものでした。誰の証言もなく、質問もありませんでした」
ブリトニー・スピアーズは父親のジェイミー・スピアーズに後見人制度下でいかに支配されてきたと感じてきたかを証言で語っている。彼女は後見人制度について「虐待とも言える」と述べ、結婚することや子どもを作ること、避妊リングを外すことを禁じられていたと述べている。
2019年にジェイミー・スピアーズは健康上の問題で保佐人の座を降りており、ジョディ・モントゴメリーがその座を受け継いでいる。ブリトニー・スピアーズは先日の証言について公の場で放送されることを求めていたことも明らかになっている。「私の人生を搾取する点で素晴らしい仕事をしてくれました。私は公聴の証言として放送されるべきだと思っています。私の言うことを聴くべきだと思うのです」
先日、ブリトニー・スピアーズは父親のジェイミー・スピアーズを後見人制度の保佐人から外す申し立てが裁判所から棄却されたことが明らかになっている。
『ヴァラエティ』誌によれば、現地時間6月30日にロサンゼルス最高裁によって出された書類では判事がブリトニー・スピアーズの弁護士であるサミュエル・D・インガムによるジェイミー・スピアーズを保佐人から外す「数ヶ月に及ぶ」申し立てを棄却したという。
「ジェイミー・S・スピアーズの役割を停止して、バスマー・トラストを単独の保佐人とする後見人制度の申し立てはこの件に限り棄却されました」と書類には記されている。
書類には裁判所がブリトニー・スピアーズが「財産の管理や詐欺ないしは不当圧力の拒否を行うことが実質的に可能ではない」とも記されていたという。
また、クリスティーナ・アギレラはブリトニー・スピアーズの後見人制度について長文を投稿して、世界中のファンへの呼びかけを行っている。