ザ・ビートルズは『リボルバー』のスペシャル・エディションより“Tomorrow Never Knows (Take 1)”の音源が公開されている。
この曲はアルバムでは一番最後に収録されているが、『リボルバー』のためのレコーディング・セッションでは一番最初にレコディングされたという。
当時のこの楽曲のレコーディングではジョン・レノンのヴォーカルを回転するレズリー・スピーカーにマイクを繋いで録音し、画期的なテープ・ループが使われている。『リボルバー』が1966年8月5日に発売される前のインタヴューでポールは『NME』に次のように語っている。「僕らがこれをやったのは、個人としては、みんなから『前に聴いたことがある』といつも言われるような音作りをすることにうんざりしていたからだ」
『リボルバー』のスペシャル・エディションには新たなステレオおよびドルビーアトモス・ミックスなどが収録される。オリジナル・アルバムに収録の14曲はプロデューサーのジャイルズ・マーティンとエンジニアのサム・オケルによって、1966年のモノのマスター・テープを使ってステレオとドルビー・アトモスで今回、新たにミックスされている。
スーパー・デラックス・コレクションにはアルバムのモノ・ミックスに加えてレコーディング・セッションから28の初期テイクと3つのホーム・デモ、そして「ペイパーバック・ライター」と「レイン」、それぞれの新たなステレオ・ミックスとリマスターしたオリジナルのモノ・ミックスの4曲入りEPが収録される。
今回の『リボルバー』スペシャル・エディションはそれぞれ63トラック、29トラック、14トラックが収録された3形態で再発され、CD、デジタル、アナログ盤で10月28日にリリースされる。日本盤5CDボックスには購入特典としてB2ポスターが付くことも決定している。