コゴナダ監督作『アフター・ヤン』が10月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開となります。また、21年前の本日10月6日に公開された岩井俊二監督作『リリイ・シュシュのすべて』の挿入歌で小林武史がプロデュースした「グライド」が本作のフィーチャリング・ソングとしてクレジットされていることを受けて、「グライド」登場シーンとAIロボット・ヤンが<Lily Chou-Chou>のバンドTシャツを着用している本編映像&場面写真を解禁した。さらに、『リリイ・シュシュのすべて』で「グライド」のプロデュースを担当した小林武史より本作の日本公開に向けた応援コメントも到着しました。
今回解禁となった本編映像は、ジェイク(コリン・ファレル)が故障して動かなくなってしまったAIロボット・ヤン(ジャスティン・H・ミン)の体内に“メモリバンク”という記憶装置が組み込まれていることを発見し、その映像を再生するところから始まる。ジェイクら家族の誰もが知らなかったヤンの一面を覗き見る、ミステリアスなシーンだ。映像内には、ちょうど21年前の2001年10月6日劇場公開の岩井俊二監督作品『リリイ・シュシュのすべて』に登場する架空のバンド<Lily Chou-Chou>のロゴがプリントされたTシャツを着用したヤンの姿と、物語の鍵を握る素性不明の若い女性(ヘイリー・ルー・リチャードソン)が映る。『アフター・ヤン』のフィーチャリング・ソング「グライド」が演奏されるライブ会場で、心地よく音楽に乗っている様子だ。この映像が示すヤンの記憶とは果たして…?また、ヤンの記憶を辿る映像が、小宇宙を旅しているような美しさで仕上がっているのも注目のひとつ。現代の科学技術が進歩した先にありそうな世界観は、近未来の設定の本作ならではの映像といえる。
また、コゴナダ監督は「あの曲を甦らせることが僕の夢だった」と『リリイ・シュシュのすべて』の挿入歌「グライド」を本作に使用することに対してコメント。続けて、「映画自体は、いじめに遭っていた10代の少年の物語を描いたものでした。少年は神秘的ともいえる歌手に癒しを見出し、彼女に夢中になります。それはともかく、あの歌がずっと僕の心の中にあったんです」とかねてより強く惹かれていたことを教えてくれた。さらに、『リリイ・シュシュのすべて』で「グライド」のプロデュースを担当した小林武史より、『アフター・ヤン』の日本公開に向けた応援コメントが到着。自分の手掛けた音楽が新しい作品の中で息づくことに対して、胸の内を綴ってもらった。
小林武史(音楽家)
AIにまつわるストーリーの最後に、アレンジされた音も歌もオリジナルより生命力を強く感じさせる「グライド」が流れます。
SF的でありながらシンプルな心地よさが溢れる映画です。僕的には、20年以上前に作った曲と映画が与えてくれる未来のイメージ、つまり過去と未来はシンプルにもつながり得るというような、心地良さでもありました。
アフター・ヤン
監督・脚本・編集:コゴナダ
原作:アレクサンダー・ワインスタイン「Saying Goodbye to Yang」(短編小説集「Children of the New World」所収)
撮影監督:ベンジャミン・ローブ 美術デザイン:アレクサンドラ・シャラー 衣装デザイン:アージュン・バーシン
音楽:Aska Matsumiya オリジナル・テーマ:坂本龍一 フィーチャリング・ソング:「グライド」Performed by Mitski, Written by 小林武史
出演:コリン・ファレル、ジョディ・ターナー=スミス、ジャスティン・H・ミン、マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ、ヘイリー・ルー・リチャードソン
2021年|アメリカ|英語|カラー|ビスタサイズ|5.1ch|96分|原題:After Yang|字幕翻訳:稲田嵯裕里|映倫:G一般
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ © 2021 Future Autumn LLC. All rights reserved.
公式サイト:https://www.after-yang.jp 公式Twitter(キノフィルムズ・アートハウス部):https://twitter.com/kino_arthouse