U2は自身の楽曲を「再解釈・再レコーディング」した新たなコンピレーションより“With Or Without You”の音源が公開されている。
コンピレーション『ソングス・オブ・サレンダー』は3月17日にリリースされることが発表されており、ギタリストのジ・エッジは手書きの手紙で新たなプロジェクトを予告していた。
ジ・エッジは手紙でU2の作品の多くが「自分たちが非常に若い時に書かれてレコーディング」されたとして、歳月の中で曲は変化を遂げて、「今では自分たちにとって違ったことを意味するようになった」と説明している。
“With Or Without You”の音源はこちらから。
ジ・エッジはこのプロジェクトについて次のように語っている。「音楽はタイムトラベルを可能にする。そこでこれらの曲を現代に持ち帰り、21世紀風に再構想したなら、どんな恩恵がもたらされるのか否か、それを知りたいと僕らは思い始めた」
「最初は一種の実験として始まった試みだったが、初期のU2の楽曲の多くが新たな解釈によって生まれ変わるうちに、気づけば僕らは夢中になっていた。ポストパンクの衝動は親密さにとって代わり、新たなテンポ、新たなキー、場合によっては新たなコードが試され、新たな歌詞が施された。本当に素晴らしい曲というのは、容易に破壊されないことが分かった」
新たに録音された40曲は、4人のメンバー各自の名義で4枚の“アルバム”にまとめられ、CDまたはLP 4枚組ボックスセットの形態でリリースされる。「曲同士が互いに作用を及ぼすのを聴きながら、4枚分の曲順を決めていくのは実にわくわくする作業だった。あっと驚かれるような曲と曲の並びを見つけるのは、ちょっとしたDJ気分だった。明確な違いを持つ4枚のアルバムが出来上がったなら、それぞれにおけるリーダー的存在がどのメンバーになるのかは自ずと明らかだったよ」
『ソングス・オブ・サレンダー』の日本盤は、40曲入・CD4枚組ボックスセット(ナンバリング入り完全生産限定盤)、40曲の中から20曲を収録したCD初回限定デラックス盤、同様に17曲を収録したCD通常盤(日本盤ボーナス・トラック1曲収録)の3形態がリリースされる。