メタリカは『セイント・アンガー』の楽曲が「フェンダー・プレイ」で公開されたことを受けて、同作のスネア・ドラムについて冗談を飛ばしている。
メタリカは『セイント・アンガー』に収録されている“Frantic”、“St. Anger”、“Some Kind Of Monster”、“The Unnamed Feeling”の4曲が「フェンダー・プレイ」で公開されている。「フェンダー・プレイ」はライセンスされた音源を聴きながら演奏を練習できるギター教則サイトとなっている。
2003年6月5日にリリースされた『セイント・アンガー』はベーシストのジェイソン・ニューステッドの脱退やジェイムズ・ヘットフィールドのリハビリ施設入りなど、バンド内に軋轢がある時期にリリースされた作品となっている。全米アルバム・チャートでは1位を獲得したが、批評家的には賛否両論でファンからも反発が起きていた。
『セイント・アンガー』の楽曲が「フェンダー・プレイ」で公開されたことを受けて、バンドは公式インスタグラムで自ら冗談を交えながら、それを告知している。「みんなの大好きなアルバムが今回フェンダー・プレイで公開されたよ。ギターの誇りを払って(スネア・ドラムについては別の日まで待たないと)、“Frantic”、“St. Anger”、“Some Kind Of Monster”、“The Unnamed Feeling”に取り組んでみてくれ」
『セイント・アンガー』のスネア・ドラムについてはラーズ・ウルリッヒのサウンドが悪評を買ったことが語り草となっている。2020年、ラーズ・ウルリッヒは同作のスネア・ドラムのサウンドについて次のように語っている。「100%支持するよ。というのも当時は、あれが正真正銘求めていたものだったんだ。自分の性格として常に先を見て、次のことを考えているんだ」
ラーズ・ウルリッヒは次のように続けている。「だから、神経過敏なところがあるんだ。メタリカのことでも、私生活でも人付き合いでも何をやっている時でも先を考えているんだ。先のことに時間を裂きすぎていることもあるよ。でも、ほとんど過去のことは考えないんだ。そういうことをするのはインタヴューの時だけだね」
先日、メタリカは「フォー・フーム・ザ・ベル・トールズ」と題したマーチング・バンド・コンテストの優勝者を発表している。
メタリカはコンテストを昨年4月に発表しており、アメリカの大学や高校から450以上の応募があったという。これは「バンドの最も愛されている曲の最もエキサイティングで、ユニークで、印象的なパフォーマンス」を募集するもので、それに際して“Enter Sandman”、“Master of Puppets”、“Fade to Black”などの楽譜が提供されていた。
大学部門ではアラバマ州のオーバーン大学が優勝しており、75000ドル(約1100万円)分の楽器や機材が贈られる。