坂本龍一が音楽監督を務めた、東北ユースオーケストラ初のコンサート作品集「The Best of Tohoku Youth Orchestra 2013~2023」が本日発売された。
東北ユースオーケストラは、東日本大震災直後に坂本龍一監督の呼びかけで始まった、学校の楽器の点検・修理のプロジェクト「こどもの音楽再生基金」から生まれ、その後の宮城県松島町にて開催された東北と世界をつなぐ音楽祭「Lucerne Festival ARK NOVA 松島 2013」をきっかけに企画・編成されたオーケストラ。楽団員は、東日本大震災の被災三県(岩手県・宮城県・福島県)を中心に、ふだんは異なる組織で演奏をしている小学校・中学校・高等学校・大学の子どもたちが、プログラム(演奏)ごとに楽団編成を変えながら活動している。
歴代の団員による演奏から選曲された本アルバム1曲目は、YMO楽曲として人気を誇る「Behind the Mask」ほか、大友良英も参加した楽曲、そして「ラストエンペラー」のテーマや「戦場のメリークリスマス」の「Merry Christmas Mr. Lawrence」など不朽の映画音楽を収録。吉永小百合主演の「母と暮せば」関連楽曲では吉永本人が、「Still Life」ではのんが、東北にゆかりのある詩人の作品を朗読する。今回初音源化収録となる、坂本龍一書き下ろしの「いま時間が傾いて」も収録されている。
アルバム収録の「Behind the Mask」「The Last Emperor」「弥勒世果報(みるくゆがふ) – undercooled」「Etude」「Merry Christmas Mr. Lawrence」が視聴できる映像がcommmons公式YouTubeチャンネルより公開された。坂本龍一とユースオーケストラのメンバーとの交流写真とともに歩みを振り返っている。
発売にともなって、CDブックレットに入りきらなかった写真や活動年表などのアーカイブを、別冊ブックレットとしてWEB上で公開している。印刷用(zip)には、印刷時のガイドも含まれており、プリントアウトも可能となっている。
別冊ブックレット
https://tohoku-youth-orchestra.org/release/
なお、アルバムの売り上げは東北ユースオーケストラを続けるための活動資金となる。3月20日からCD(2,800円税込)、配信(ダウンロード/ストリーミング)でcommmonsより発売。
東北ユースオーケストラと坂本龍一
『The Best of Tohoku Youth Orchestra 2013~2023』
https://tohoku-youth-orchestra.org/release/