Thom Yorke、Radioheadとしての創作活動は子供がレゴで遊ぶようなものと語る

Radiohead

レディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨークは「Beats 1」のゼイン・ロウの番組に出演して、レディオヘッドとしての創作活動について語っている。

トム・ヨークは「Beats 1」のゼイン・ロウの番組に出演して新作『ANIMA』に政治的/哲学的概念が与えた影響などについて語っている。トム・ヨークはレディオヘッドとしての創作活動について次のように語っている。「アイディアなんかを探している時っていうのは、分からないけど、子供がレゴで遊んでいるようなものなんだ」

「よくやっていたのは、いくつかのコードを弾いてみて、そこになんとか声を乗せてみて、周りの連中に送ってみるんだ。それで、みんながそこに何かを見出して、『これはいいね。よかったよ。取り組んでみるかい?』っていうことを言ってくれるんだ。その時に初めて、別の方法でそれに取り組む許可をもらえたような気分になるんだよ。誰かに音楽をつけてもらった後で、マイクを持つっていうね。基本的にはそういうやり方だよ」

トム・ヨークは続けて、実験的であり続けるためにレディオヘッドとして「安全地帯」を作ることを目指してきたことを明かしている。「仲間たちとであれ、自分1人の時であれ、僕は常にクリエイティヴな活動を通じて安全地帯を作ることを目指しているんだ。これからもずっと自由に実験を続けて、自分たちの好きなようにやり続けるためにね」

「根本的にはビジネスなんだっていうことは常に分かっているよ。ゲームには参加しなければいけないし、妥協したりとか、そういうこともすべてね」

また、トム・ヨークはレディオヘッドとして2018年に行ったマディソン・スクエア・ガーデンでの3公演についても振り返っており、「お気に入りの音楽体験」の一つになったとして次のように語っている。「毎晩セットの内容を75%から80%変えながらやったんだ。素晴らしいものになったよ。毎晩、思い出に浸ることができたし、いろんな形で曲と繋がることができたんだ」

「僕らの全員が心から楽しんでいた。それぞれの音を聴くことができて、他の人たちが奏でる音に耳を傾けていたんだ。そんなふうに喜びや祝福の気持ちを感じることができるなんて想像もしていなかったよ」

トム・ヨークは過去のパフォーマンスに対する姿勢に言及しながら、自身やレディオヘッドがオーディエンスとの精神面での繋がりをいかに大切するようになっていったかについて語っている。

トム・ヨークは次のように語っている。「レディオヘッドとしてアルバムを作り始めた頃、確か『ザ・ベンズ』を作っていた時のことだったと思うんだけど、ライヴをやりたくないと思っていたんだよ。ちょっと脆弱なところもあったし、ステージの上にいると、そうした状況に対処しなければいけなかったりするから、僕はやりたくなかったんだ。自分自身の感情を歌いたいという気持ちもあったけど、恐れてもいた。僕が引っかかっていたのはその部分だね」

「いくつもの防御壁を築いて、違うことをやることもできたけど、ライヴこそが重要だったんだよ。人々と繋がれるのはそこなんだ」

トム・ヨークは『OKコンピューター』を書いた後でソングライターとしてスランプに陥っていたことも明かしている。レディオヘッドは今月、『OKコンピューター』期の18時間におよぶ未公開音源が「ハッキング」されたことを受けて、リークしたハッカーに「身代金」を支払う代わりに期間限定でリリースしている。

トム・ヨークはソングライターとしてスランプに陥っていた期間について次のように語っている。「一番ひどかったのは、『OKコンピューター』の後だね。何年も同じ曲ばかり演奏するような状況が続いて、会場はどんどん大きくなっていくんだけど、全員を満足させることはできないって思ってしまったんだ。そういうわけで、精神面もそうだし、身体的にもどんどん萎縮していってしまったんだよ」

また、トム・ヨークはナイジェル・ゴドリッチと共に『キッド A』や『アムニージアック』の20周年に向けて2作のアーカイヴを「探求して」いることも明かしており、特別なリリースが控えていることを示唆している。

「それに夢中でね。不思議なことに乗り気なんだ」とトム・ヨークはナイジェル・ゴドリッチとの作業について語っている。「『キッド A』と『アムニージアック』が20周年を迎えるからね。僕とスタンリー(・ドンウッド/アートワーク)、ナイジェルとで、それを引っ掻き回しているところなんだ。それが僕らのやるべきことだからね」

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