佐藤タイジ(シアターブルック)・うじきつよし(子供ばんど)・佐々木 亮介(a flood of circle)スペシャル対談

佐藤:今年は加山雄三さん出るでしょ、100%晴れるらしんだよ。でも雨を呼ぶ人もいるかも知れないから、事前に”オフィシャルてるてる坊主”を作って、みんなバックとかに下げて。

佐々木:雨乞いの逆のやつですね。

佐藤:そうそう。それをみんなでやろう。

佐々木:去年の晴れ具合すごかったですもんね。「タイジさんすごい」って思いましたね。

佐藤:ね。武藤昭平が「これは成功おめでとうっていう拍手喝采じゃないですか」と…

佐々木:「ニクイなぁ」と思いました。

佐藤:アイツ、ちょいちょいうまいこと言うから(笑)

うじき:終わったあとの降りっぷりがハンパじゃなかったからね。お客さんも移動して、バスに乗ったくらいでドカーンだったよね。

佐々木:神憑ってますよね。

佐藤:撤収が大変だったよ(笑)しかも今年はソーラーパネル自体を大きくしたんですよ。そうすると発電効率が1.5倍になるからなんだけど、また撤収が大変。

うじき:さっき佐々木くんがさ、”未来の景色”って言ったけど、未来のあるヤツが未来を観たっていうのが良いよね。

佐藤:良いっすよね。

うじき:それを持って、未来に進める道があるってことだしさ。佐々木くんはそれを未来だと思ったのが、近いうちに当たり前になっていくだろうし、「これの何が特別なの?」っていうヤツが生まれてくるんだろうね。

佐々木:それがタイジさんも言った「世界が変わる」1つですよね。

佐藤:絶対そうだよね。そうなるとさ、エネルギーの取り合いとか絶対なくなっていくわけじゃん?

うじき:その世界を変えたのが、モジャモジャのおじさんなんだよ。

佐藤:その頃には子供たちも「ふーん」って(笑)「パーマあてとるらしいで」と。そのくらい普通になっていくんだと思うよ。

うじき:そうなっていかないと嘘でしょ。

佐々木:その為にもアピールしていきたいですね。

佐藤:今回は「We as 1」とメッセージを出したんやけど。例えば「憲法の解釈を変えます」っていう今の政府の暴走っぷりに対して「何それ?」って。100年とか経ったときに、この時代・この政府はどういう評価されているのか?俺たちは同じ時代に生きた有権者の1人なわけで、少なくともそういった判断に対して「違うだろ!」っていう1つのイエスをまとめたいんよね。同じ意見というわけではなくて”違う”という意思表示が同じなだけであって、色んなコントラストがあって良いと思うわけ。今回はトークテーマで憲法の話もしようと思ってて、そこでいろんな意見があったら良いと思うし、それを話したいんだよね。特に音楽だと、それが1つになりやすいことを身を持って体現してるからさ。

佐々木:すごいしっくりきてるのが、思想とか活動とかのお題目があった上で、それぞれ違うものを持ってきて1つになろうって。みんな違うからこそ気持ち良いし、だからこそ入って来れるんだと思うんですよね。「これが答えだから」ってことを言うんじゃなくて、みんなで違うと感じたことに対して、自由に”イエス”を探しているのが気持ち良い。20代の俺たちも、音楽好きなお客さんも入ってきやすいのが「THE SOLAR BUDOKAN」だと思うし。

佐藤:元々、ロックフェスってそういうもんやったと思うんよ。例えば黒人のバンドも普通に出たりして、公民権運動とかセットになってるだろうし。きっと「THE SOLAR BUDOKAN」も色んな国籍の人も出すようにした方が良いんやろうな。

佐々木:出来そうですしね。

佐藤:ただ、”自由”っていうことは一方で脆かったりもするから、最近は”ハード”に「自由なのだ」って言おうと思ってる。それは暴力とかではなく、政府が力ずくでああいうことをやるなら、力ずくで”自由”って言おうと。

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